マイナンバーカードを健康保険証として利用できる「マイナ保険証」は、医療機関での受付や診療をスムーズに行える便利な仕組みです。
本人確認には「顔認証」か「暗証番号(4桁)」が使われますが、「暗証番号って何?」「忘れたらどうするの?」
と不安に感じる方も多いでしょう。
本記事では、マイナ保険証の基本的な使い方、暗証番号の役割、忘れたときの対応策まで、わかりやすく解説します。
マイナ保険証とは?仕組みとメリット
マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる制度のことです。これは、政府が推進する「デジタル化による医療サービスの効率化」の一環として導入されたもので、従来の紙の保険証に代わる新たな本人確認手段となっています。
マイナ保険証を使うことで、医療機関や薬局での受付がスムーズになるだけでなく、患者自身の薬剤情報や特定健診情報、限度額適用認定証の内容などが正確に医療機関に共有されるようになります。これにより、重複投薬やアレルギーのリスクを避け、より適切な医療を受けられる可能性が高まります。
また、窓口で高額療養費の申請をしなくても、自動的に限度額が適用されるため、負担軽減にもつながります。将来的には、2025年12月までに現行の健康保険証が廃止され、マイナ保険証へ完全移行する予定です。このように、マイナ保険証は利便性と安全性を両立した新しい医療アクセス手段として、今後ますます重要な存在となっていくでしょう。
- マイナ保険証は、マイナンバーカードを健康保険証として使える制度。
- 医療機関の窓口でカードリーダーにかざすだけで受付が完了。
- 限度額適用や薬剤情報の共有など、利便性と安全性が向上。
- 将来的には従来の保険証は廃止予定(2025年12月を目途)。
マイナ保険証の使い方【医療機関・薬局】

2-1. 利用手順
1.医療機関・薬局に設置された「顔認証付きカードリーダー」にマイナンバーカードをセット
2.顔認証または暗証番号(4桁)を選択
3.診療情報・薬剤情報・限度額情報の提供に同意
4.受付完了
2-2. 顔認証が使えない場合
- 顔認証が失敗したときや、本人が希望しない場合は暗証番号の入力で本人確認が可能。
- 暗証番号はマイナンバーカード取得時に設定した4桁の数字。
暗証番号(4桁)の役割とは?
種類 | 桁数 | 用途 | 使う場面 |
---|---|---|---|
利用者証明用 | 4桁 | 本人確認 | マイナ保険証利用、マイナポータルログイン、コンビニ交付など |
署名用電子証明書 | 6〜16桁 | 電子申請の署名 | e-Tax、オンライン手続きなど |
※この記事で主に扱うのは「利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)」です。
暗証番号の入力に関する注意点
- 3回連続で間違えるとロックされ、再設定が必要になります。
- 顔認証付きリーダーがある場合は、ロックされても医療機関での受診は可能(顔認証または目視で対応)。
- ただし、マイナポータルやコンビニ交付などはロックされると利用不可。
暗証番号を忘れた場合の対処法💡

5-1. 医療機関での対応
- 暗証番号を忘れていても、顔認証または職員による本人確認で受診は可能。
- 緊急時もカードを持っていれば、医療サービスは受けられる。
5-2. ロックされた場合の影響
- マイナポータルへのログイン不可
- コンビニ交付の証明書類が取得できない
- 一部スマホ連携サービスも使用不可
5-3. 暗証番号の再設定方法
再設定方法 | 内容 | 条件・備考 |
---|---|---|
市区町村窓口 | 本人が直接再設定手続き | マイナンバーカード+本人確認書類が必要 |
コンビニATM | セブン銀行ATMなどで設定可能 | 一部暗証番号がわかっている必要あり |
スマホアプリ | 「JPKI暗証番号リセット」アプリ使用 | 対応スマホ+本人確認書類が必要 |
郵送申請(代理人) | 書類を郵送して申請 | 時間がかかる場合あり、照会書類が必要 |
暗証番号を再設定する際の注意点
暗証番号を忘れても安心して使うコツ
よくある質問(FAQ)

Q1. 暗証番号を忘れたら医療機関で受診できない?
→ 顔認証または目視確認で受診できます。カードを持参していればOKです。
Q2. 暗証番号はどこで再設定できますか?
→ 最も確実なのは市区町村の窓口。スマホやATMも対応している場合があります。
Q3. 再設定には何が必要?
→ マイナンバーカードと本人確認書類(免許証など)が必要です。
Q4. 家族の代理で手続きできますか?
→ 可能ですが、委任状や本人確認書類、照会書類などが必要で、日数がかかる場合もあります。
まとめ
- マイナ保険証の本人確認には「顔認証」または「暗証番号(4桁)」が必要
- 暗証番号を忘れた場合も、医療機関での受診は問題なく可能
- 暗証番号を再設定する手段はいくつかあり、最も確実なのは市区町村窓口
- 顔認証付きカードリーダーの普及により、今後は暗証番号不要の場面が増える見込み
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