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なぜマイナ保険証登録を解除する人が増えている?解除申請の理由・方法・注意点を徹底解説

マイナ保険証なぜ解除申請?理由と方法・注意点を徹底解説

マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」制度は、医療DXの基盤となる重要な取り組みです。
しかし実際には、利用登録を解除したいという声も一定数あります。

「なぜ解除したいのか?」
「解除するとどうなるのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

本記事では、「マイナ保険証なぜ解除申請するの?」をキーワードに、解除希望の背景から手続き手順、注意点まで、最新の情報をもとに整理して解説します。

1. マイナ保険証(健康保険証利用登録制度)の概要

まず前提として、マイナ保険証制度の仕組みと現状を簡単に整理します。

制度の目的と仕組み

登録・利用開始

以上が前提です。この制度に「解除申請」が認められるようになった背景と理由を以下で見ていきましょう。

2. 解除申請(利用登録解除)とは何か

「解除申請」とは、すでにマイナンバーカードに健康保険証の機能を登録している者が、その登録を取り消す(無効化する)手続きを指します。公式には「マイナンバーカードの健康保険証利用登録を解除する(利用登録解除)」と呼ばれます。

解除申請が認められたのはいつからか

もともとマイナ保険証への利用登録は「任意」とされていましたが、登録後の解除は原則できない運用とされていました。しかし、2023年に政府は、利用登録自体が任意であることを踏まえ、「登録後でも解除を認める方針」を示しました。

その後、2024年10月に厚生労働省は「マイナ保険証の利用登録解除の運用について」という通知を発出し、各保険者に加入者からの解除申請の受付を開始するよう指示しました。

つまり、2024年10月28日あたりから、保険者側で登録解除申請を受付ける体制が整備され始めたという流れです。

解除申請の効果・制限

この解除申請制度を導入した背景には、利用者側の不安・使い勝手の課題があるためです。次にその理由を深掘りします。

3. なぜ人は解除を希望するのか?背景と理由

実際に「マイナ保険証 解除申請」を行う人が増えてきており、報道やアンケートから、主な理由や心理が見えてきています。

主な解除理由

以下は、報道・コラム・自治体情報等から抽出されたいくつかの解除理由です:

理由内容・背景備考
利便性を感じない医療機関・薬局が対応していない、カードリーダーの不具合・エラーがあるなど、使い勝手が悪い
トラブル発生保険資格の照合ミス、被保険者番号・氏名等の誤登録、認証失敗など
セキュリティ・プライバシー懸念カード提示で診療履歴や医療情報が参照されることへの不安
カードを持ち歩きたくない利用時にカードを持参しなければならない点が煩わしい
資格確認書を希望従来の資格確認書で安心したい、現物書類で提示したい

たとえば、ある自治体では解除申請数が急増しており、品川区では「カードを持ち歩きたくない」が最も多い理由だったとの報道もあります。

また、3か月で5.8万人以上が解除申請を行ったとの報道もあります。

このように、システムの未整備や使い勝手・安心感の欠如が、解除希望の主な背景といえます。

4. 解除申請の条件・受付開始時期

解除申請を受け付けるためには、制度上の条件および受付開始のタイミングがあります。

申請できる人

ただし、保険者によっては、受付を開始していない自治体・組織もあるため、必ず加入している保険者・自治体の案内を確認する必要があります。

受付開始時期・制度変更

例えば、神戸市の案内では、受付後解除登録を順次行い、通常1〜2か月で利用解除されると記載されています。

5. 解除手続きの方法(申請先/必要書類/窓口・郵送・オンライン可否)

解除申請を行う際の具体的な手順を、できるだけ汎用的な形と、代表的な保険者・自治体の例を交えて説明します。

申請先(提出先)

解除申請先は、あなたが加入している 保険者(健康保険組合、協会けんぽ、国民健康保険を扱う自治体など) です。
たとえば、

自治体サイトには、「受付窓口」案内が掲載されていることが多いです(例:浜松市、横浜市など)

必要書類・提出書類

一般的に提出を求められる書類は次のとおりです:

提出書類詳細・補足
マイナンバーカードの健康保険証利用登録解除申請書保険者所定の様式(PDF等)
本人確認書類顔写真付きの公的証明書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)1点、または写真なし書類2点での確認
保険者識別情報被保険者証、被保険者番号、保険者名など記載されたもの(記号番号など)
代理申請の場合委任状、代理人の本人確認書類、代理権を示す書類などが必要

提出書類や本人確認の基準は保険者・自治体ごとに若干異なりますので、申請前に提出先の案内を確認してください。

提出方法(窓口/郵送/オンライン)

多くの自治体・保険者は次のような方法を提供しています:

たとえば、横浜市では申請書・本人確認書類を保険年金課窓口に提出する方法を案内しており、郵送申請も可としています。
浜松市も窓口・オンライン申請の案内を出しています。

申請後の処理・反映

6. 解除後・申請中の扱い:保険診療・資格確認書など

解除申請・解除後に、以下のような影響や注意点があります。

医療機関での受診・保険診療

資格確認書(保険証代替書類)

従来型保険証との関係(併用・経過措置)

7. 再登録・登録の復活は可能か

マイナ保険証の利用登録を解除した後でも、再度登録することは可能 です。

再登録の方法は、初回登録と同様にマイナポータル、セブン銀行ATM、医療機関・薬局の顔認証付きカードリーダーなどを通じて行えます。

ただし、保険者間での異動(転職・転居など)があった場合は、新しい保険者のルールにも従う必要があります。

8. よくある質問とトラブル事例

以下、読者が抱きやすい疑問や実際に報じられたトラブル事例をQ&A形式で整理します。

Q1. 解除申請中でも保険診療は受けられますか?

A. はい。解除中でも、保険者資格は変わらないため保険診療は受けられます。ただし、医療機関・薬局側でマイナ保険証が使えないため、資格確認書や従来型保険証の提示が必要です。

Q2. 解除してもペナルティはありますか?

A. 制度上、解除に対するペナルティは特に設けられていません。再登録も可能です。

Q3. 申請してから解除までどれくらいかかる?

A. 通常は 1〜2か月程度 ですが、保険者によっては処理が遅れることもあります。2か月以上経っても処理されていない場合、保険者に問い合わせを。

Q4. すでに医療機関でマイナ保険証を提示していたが、受付できなかった

A. カードリーダーの故障、認証エラー、保険情報の登録ミスなどが原因として報告されています。こうしたトラブルを理由に解除を望む人もいます。

Q5. 保険者が解除を受け付けていない自治体ではどうなる?

A. 制度開始直後は保険者によって対応状況にばらつきがあります。申請を受け付けていない保険者では解除できないため、保険者・自治体の案内に従うしかありません。

Q6. 解除しても再度解除前の医療履歴が参照される?

A. マイナ保険証を使わないだけで、過去の医療履歴そのものが消えるわけではありません。ただし、利用登録解除後は医療機関側で電子的な参照を行う仕組みが一時使えなくなることがあります。

Q7. 解除申請をしたら従来型保険証しか持ってないと困る?

A. 保険者によっては、従来型保険証を保持していない人向けに資格確認書を交付する運用をしています。ただし、交付タイミングや運用方法は異なりますので事前確認が必要です。

9. まとめ:解除を考える前に押さえておきたいポイント

最後に、マイナ保険証解除を検討する際に意識しておきたい要点をまとめます。

解除申請は制度上可能になりましたが、「解除すれば安心・快適」とは必ずしも言えません。メリット・デメリットをよく比較し、申請するかどうかを判断されることをおすすめします。

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