病院へ何度も通っていると、「マイナ保険証は毎回提示するの?」「同じ病院なら月1回でよいのでは?」と疑問に感じることがあります。
結論からいうと、マイナ保険証は同じ病院や同じ月の受診でも、原則として受診のたびに提示が必要です。病院で提示した後に調剤薬局を利用する場合も、薬局で改めて資格確認を受けます。
ただし、マイナ保険証を毎回提示することと、診療・薬剤情報の提供に同意することは別の手続きです。本記事では、毎回提示する理由や受付時の操作、忘れた場合、カードリーダーでエラーが出た場合の対処法まで解説します。
最初に結論
マイナ保険証は、同じ病院・同じ月でも原則として毎回提示します。病院と調剤薬局では、それぞれ別に資格確認を行います。ただし、医療情報の提供に同意しなくても、有効な保険資格を確認できれば保険診療を受けられます。
この記事でわかること
- マイナ保険証を毎回提示する必要があるのか
- 同じ病院・同じ月でも提示する理由
- 病院と薬局でそれぞれ提示する必要性
- 顔認証や暗証番号などの受付操作
- 情報提供に同意しない場合の扱い
- 忘れた場合や読み取りエラー時の対処法
マイナ保険証は受診のたびに毎回提示が必要

マイナ保険証は、医療機関や薬局を利用するたびに提示するのが原則です。
マイナポータルの公式FAQでも、医療機関を受診する際には、マイナンバーカードまたは資格確認書などを毎回提示しなければならないと案内されています。
そのため、次のような場合も原則として提示が必要です。
- 同じ病院へ月に2回以上通院する場合
- 毎週同じクリニックへ通っている場合
- 同じ月に内科と歯科医院を受診する場合
- 病院を受診した後に調剤薬局へ行く場合
- いつも利用している薬局で薬を受け取る場合
「今月すでに提示したから不要」とは限りません。受診時には診察券と一緒にマイナ保険証も持参しましょう。
同じ病院・同じ月でも毎回提示する理由
同じ病院へ継続して通っていても、マイナ保険証は原則として受診するたびに提示します。
毎回資格確認を行う目的は、受診した時点で有効な保険資格や自己負担割合を確認することです。
医療保険の資格は、次のような事情で変更される可能性があります。
- 就職や転職をした
- 退職して健康保険を切り替えた
- 家族の扶養に入った、または扶養から外れた
- 国民健康保険へ加入した
- 年齢などにより自己負担割合が変わった
- 加入している健康保険組合や保険者が変わった
このような変更は、必ずしも月初だけに発生するとは限りません。受診のたびにオンラインで資格確認を行うことで、その時点の情報に基づいて受付できます。
以前の健康保険証は月1回だったのでは?
従来の健康保険証では、医療機関から「月初めに一度提示してください」と案内されることが多くありました。
しかし、保険診療を受ける際に資格を確認する必要がある点は変わりません。マイナ保険証では、オンライン資格確認を利用して受診時点の資格を確認するため、毎回カードリーダーで受付する運用になっています。
医療機関の受付スタッフが患者の顔や保険情報を把握している場合でも、最新の資格情報を確認するために提示を求められます。
病院で提示した後も薬局で再提示が必要
病院でマイナ保険証を提示した場合でも、その後に利用する調剤薬局では改めて提示します。
病院と薬局は、それぞれ別の機関として資格確認を行うためです。病院で受付を済ませても、薬局の受付まで自動的に完了するわけではありません。
病院の受付でマイナ保険証をカードリーダーへ入れます。
診察を受け、会計後に処方箋を受け取ります。
調剤薬局へ移動し、薬局のカードリーダーでも受付します。
必要な確認を行い、調剤された薬を受け取ります。
同じ建物内や病院のすぐ隣にある薬局でも、病院とは別の機関であれば再提示が必要です。
| 利用する場所 | マイナ保険証の提示 |
|---|---|
| 同じ病院への別日の受診 | 原則として毎回必要 |
| 同じ月に同じクリニックを再受診 | 原則として毎回必要 |
| 病院を受診した後の調剤薬局 | 薬局でも必要 |
| 同じ日に別の病院や歯科を受診 | それぞれで必要 |
| 同じ病院内の別診療科 | 病院の受付方法に従う |
マイナ保険証は毎回どこまで操作する?
医療機関や薬局では、顔認証付きカードリーダーを使って受付します。
基本的な操作は次のとおりです。
- マイナンバーカードをカードリーダーへ入れる
- 顔認証または4桁の暗証番号で本人確認する
- 診療・薬剤情報などを提供するか確認する
- 受付完了を確認する
- カードを取り出す
顔認証または4桁の暗証番号で本人確認する
カードを読み取った後、顔認証または利用者証明用電子証明書の4桁の暗証番号を使って本人確認を行います。
顔認証がうまくいかない場合は、暗証番号による認証を選択できます。暗証番号がわからない場合は、何度も入力せず受付スタッフへ相談してください。
毎回提示と情報提供への同意は別
カードリーダーでは、診療情報や薬剤情報などを医師・薬剤師へ提供するか確認されます。
マイナ保険証の提示と、診療・薬剤情報の提供に同意することは別の手続きです。
情報提供に同意しなくても、有効な保険資格を確認できれば保険診療を受けられます。「同意しない」を選択しただけで、直ちに10割負担になるわけではありません。
一方、情報提供に同意すると、医師や薬剤師が確認可能な過去の薬剤情報などを参照し、重複投薬や飲み合わせの確認に役立てられます。
重要:毎回の資格確認は必要ですが、医療情報の提供に必ず同意しなければならないという意味ではありません。
受付後はカードの取り忘れに注意
受付操作が終わったら、マイナンバーカードをカードリーダーから取り出します。
診察券や受付票に気を取られて、カードを挿したままにしないよう注意してください。財布やカードケースへ戻したことを確認してから受付を離れましょう。
マイナ保険証を忘れた場合の対処法
マイナ保険証を忘れた場合は、まず医療機関や薬局の受付へ相談してください。
過去にその医療機関を受診したことがあるか、資格情報を確認できるものを持っているかなどによって、案内される方法が異なります。
資格確認書を持っている場合
有効な資格確認書を持っている場合は、受付で提示することで保険資格を確認できます。
資格確認書は、マイナ保険証を持っていない人などに交付される書類です。「資格情報のお知らせ」とは別のものなので注意してください。
スマートフォンのマイナ保険証を利用する場合
スマートフォンへマイナンバーカードを追加し、マイナ保険証として利用するための事前準備を済ませている場合は、対応する医療機関や薬局でスマートフォンを利用できます。
ただし、すべての医療機関・薬局がスマートフォンでの受付に対応しているとは限りません。受診前に対応状況を確認してください。
資格情報のお知らせだけでは、原則として受診できません。カードリーダーなどの不具合時には、マイナンバーカードと紙の資格情報のお知らせをセットで提示します。
マイナ保険証も資格確認書もなく、資格を確認できない場合の扱いは医療機関によって異なる可能性があります。受診前に忘れたことへ気づいた場合は、電話で確認すると安心です。
カードリーダーでエラーが出た場合の対処法
マイナ保険証を持参していても、カードリーダーやネットワークの不具合などにより、資格確認ができない場合があります。
主な原因には次のようなものがあります。
- カードリーダーやネットワークの不具合
- 停電や通信障害
- マイナンバーカードのICチップの不具合
- 電子証明書の有効期限に関する問題
- 顔認証がうまくできない
- 保険資格の登録情報が更新されていない
読み取りエラーが出たという理由だけで、必ず10割負担になるわけではありません。
マイナンバーカードとマイナポータルの画面を提示する
マイナンバーカードと、マイナポータルに表示される健康保険の資格情報画面をセットで提示します。事前にダウンロードした資格情報のPDFも利用できます。
マイナンバーカードと資格情報のお知らせを提示する
保険者から交付された紙の資格情報のお知らせがある場合は、マイナンバーカードとセットで提示します。
資格情報のお知らせをスマートフォンで撮影した画像や、データ化したものの提示は利用できません。紙に印字されたものを提示します。
被保険者資格申立書を記入する
初めて利用する医療機関・薬局で資格確認ができず、マイナポータルの画面や資格情報のお知らせも用意できない場合は、被保険者資格申立書へ必要事項を記入する方法があります。
エラーが出ても自己判断で帰宅せず、受付スタッフへ「マイナ保険証を持参しているが読み取れない」と伝えましょう。
マイナ保険証の毎回提示に関するよくある質問
いいえ。同じ病院であっても、受診のたびに提示するのが原則です。受診時点の資格を確認するために毎回受付します。
同じ日の一連の診療として扱われる場合は、再度の受付操作を求められないことがあります。一度会計を終えた後の再受診など、別の受付として扱われる場合は再提示を求められる可能性があるため、医療機関の案内に従ってください。
病院全体で受付が共通している場合は、最初の受付だけで済むことがあります。診療科ごとに受付方法が異なる場合もあるため、院内の案内に従いましょう。
はい。調剤薬局でも利用するたびに提示するのが原則です。病院で提示していても、薬局では別に資格確認を行います。
資格確認書を利用する場合も、受診のたびに受付で提示します。
同意しなくても受診できます。診療・薬剤情報などの提供への同意と、健康保険資格の確認は別の手続きです。
スマートフォンのマイナ保険証を利用する場合も、受診のたびに受付操作を行います。ただし、利用できるのは対応機器が整っている医療機関・薬局です。
まとめ|マイナ保険証は同じ病院でも毎回提示しよう
マイナ保険証は、同じ病院や同じ月の受診であっても、受診のたびに提示するのが原則です。
- 同じ病院・同じ月でも原則として毎回提示する
- 病院で提示した後も薬局で再提示する
- 顔認証または4桁の暗証番号で本人確認する
- 情報提供への同意と保険資格の確認は別
- 情報提供に同意しなくても保険診療は受けられる
- 読み取りエラーだけで必ず10割負担になるわけではない
- 資格情報のお知らせは原則として単体では使えない
受診時には、診察券だけでなくマイナ保険証も忘れずに持参しましょう。カードリーダーでエラーが出た場合も代替の資格確認方法が用意されているため、落ち着いて受付スタッフへ相談してください。

