マイナンバーカードと運転免許証を一体化した「マイナ免許証」が2025年3月24日に導入され、便利さが話題です。
しかし、ゴールド免許かどうかをどう見分けるのか?
これまでのように色帯で区別できなくなった点に不安を抱える方も多いでしょう。
本記事では、マイナ免許証でゴールド免許(優良運転者)を確認する方法を詳しく解説し、申請手続きや注意点まで網羅。読者の疑問をすっきり解決します。
ゴールド免許って何?従来との違い
帯の色が示す意味
従来の免許証にはグリーン・ブルー・ゴールドの帯があり、色で区分が一目でわかりました(例:ゴールド=無事故無違反・優良運転者) 。
有効期間と優良ドライバー区分
ゴールド免許は無違反・無事故が直近5年間続いたドライバーに与えられ、更新時の有効期間は5年。更新講習が短く費用が割安になります 。
なぜ見た目で判別できないのか?マイナ免許証の仕組み
マイナ免許証はマイナンバーカードのICチップに免許情報が記録されるため、カードの表面には何も印字されません。つまり従来のように色で判断する視覚的サインは存在しません。
マイナ免許証で“ゴールド免許”を見分ける3つの方法とは?

マイナ免許証では、従来のように「帯の色(ゴールド・ブルー)」で一目で優良運転者かを判別できなくなりました。理由は、運転免許情報がカード表面に表示されず、ICチップ内部に格納される仕組みに変わったためです。
そこで、ゴールド免許かどうかを正確に見分ける3つの具体的な方法を以下で詳しく解説します。
1. 方法①:スマホ用「マイナ免許証閲覧アプリ」でIC情報を読み取る
最も手軽で利用率が高い方法がこれです。
✅ この方法のポイント
- AndroidやiPhone(NFC対応)に対応した無料アプリでICチップを読み取り
- 読み取り後に「運転者区分」が明記され、「優良(ゴールド)」かどうか判別できる
- 表示される主な情報:
- 種類(普通・準中型など)
- 有効期間
- 更新条件(優良・一般・違反・初回)
- 運転者区分(ここに「ゴールド」と明記)
📱操作手順(例:iOS版)
- App Storeから「マイナ免許証閲覧アプリ(仮称)」をインストール
- アプリを開き、「運転免許情報を読み取る」をタップ
- マイナ免許証をスマホ背面にかざし、4桁のパスワードを入力
- 数秒で読み取り完了。「優良運転者」と表示されればゴールド免許と判定
🔐 注意点
- 4桁の暗証番号(数字)が必要(失念時は警察署で再設定)
- NFC機能非対応端末では使用不可
2. 方法②:マイナポータルにログインし、運転免許情報を確認
マイナポータルは国が提供する公式サービスで、スマホやパソコンからアクセスできます。
✅ この方法の特徴
- オンラインで免許情報を確認でき、端末に触れずとも確認可能
- ログインには署名用電子証明書(6〜16桁)とマイナカード読み取り機能が必要
💻 操作手順(スマホ版)
- マイナポータルアプリを開き「ログイン」→署名用電子証明書を入力
- 「あなたの情報」→「運転免許情報」の項目を選択
- 「運転者区分」が表示され、ここで「優良運転者(ゴールド)」か確認可能
💡こんな人におすすめ
- PC利用が多く、スマホ読み取りが難しい人
- 情報をPDF保存して保険証券提出などに使いたい人
⚠注意
- 署名用電子証明書を警察署で事前登録していないと利用不可
- ログインには「マイナンバーカード」「カードリーダー」またはNFC対応スマホが必要
3. 方法③:運転免許センター・警察署の読み取り端末で確認
スマホ操作に不安がある方、高齢者の方に最も確実なのがこの方法です。
✅ 端末の特徴
- 全国の警察署・免許センター・一部行政サービス窓口に設置
- 職員がサポートしてくれるので操作に自信がなくても安心
- カードをかざし暗証番号を入力すると、画面に免許情報が表示される
🏢 確認できる情報
- 氏名・生年月日
- 免許の種類・区分
- 更新期限
- 「優良運転者」かどうか(ゴールドかどうか)
🕐 利用時間と注意点
- 利用は平日昼間(9:00〜17:00)に限定される場合が多い
- 窓口混雑時は待ち時間が発生する可能性あり
- 暗証番号入力の際はプライバシー保護のため専用ブースが設けられている
🔍比較表:3つの方法のメリット・デメリット
方法 | 利便性 | こんな人におすすめ | 暗証番号 | 利用端末 | 表示情報の正確性 |
---|---|---|---|---|---|
スマホアプリ | ◎ 高い | 日常的にスマホを使う若年層 | 必須(4桁) | NFCスマホ | 高 |
マイナポータル | ○ 中程度 | PC操作に慣れたビジネス層 | 必須(6~16桁) | スマホ/PC+リーダー | 高 |
読み取り端末 | △ 低め | 高齢者・機械操作が苦手な方 | 必須(4桁) | 警察署などの専用機 | 高 |
✅補足:こんな場面で“ゴールドの証明”が必要になります
シーン | 説明 | 求められる証明方法 |
---|---|---|
自動車保険加入・更新時 | ゴールド割引(12〜15%)を受ける | スマホアプリ画面の提示 or PDF出力 |
更新講習の選択 | ゴールドであればオンライン講習が可能 | 読み取り結果の確認で「優良」と表示 |
優遇サービス利用 | 一部のカー用品店や自治体の優待 | アプリ画面やマイナポータル表示の提示 |
よくある疑問とQ&A方式で解説
Q1:カード表面に「ゴールド」という表示はあるの?
― ありません。外見から色区分は全く分からず、ICによる表示確認が必要です 。
Q2:暗証番号が分からないと確認できないの?
― はい。4桁暗証番号(アプリ用)や6〜16桁の電子証明書暗証番号が必要です 。
Q3:カード紛失・再発行時はどう?
― マイナンバーカードを再発行した場合、ICチップ内の免許情報は引き継がれません。再登録(別途手数料1,500円)が必要です 。
Q4:ゴールド免許の特典はどうなる?
― 従来通り、更新講習時間の短縮や保険割引(多くで12〜15%)、店舗優待などがありますが、証明にはIC読み取りが必要となります 。
マイナ免許証を選ぶメリット・デメリット

メリット
デメリット
まとめ
- マイナ免許証では、外見だけではゴールドかどうか分からない
- アプリ・ポータル・端末のいずれかでIC情報を確認する必要あり
- 特典や講習のメリットは健在だが、電子手続きが前提となる
- 高齢者やスマホ操作が苦手な方は、従来免許証との併用を検討すべき
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