マイナ保険証が使えないと言われた原因は?受付できないときの対処法

マイナ保険証が使えないと言われた原因は?受付できないときの対処法

病院や薬局で「マイナ保険証が使えない」と言われても、すぐに10割負担になるわけではありません。カードリーダーや通信の不具合などで受付できない場合は、マイナポータルの資格情報画面や「資格情報のお知らせ」、被保険者資格申立書などを使って保険資格を確認できます。

大切なのは、受付で表示されたエラーや使えない理由を確認し、状況に合った代替方法を提示することです。

この記事でわかること
  • マイナ保険証が使えないと言われる主な原因
  • 受付できないときに使える3つの資格確認方法
  • 利用登録・転職・電子証明書切れなどの対処法
  • 資格確認書と資格情報のお知らせの違い
  • 従来の健康保険証に関する2026年8月時点の扱い
情報の基準日:本記事は2026年8月19日時点の厚生労働省・デジタル庁の情報をもとに作成しています。従来の健康保険証は2025年12月1日で有効期限が終了し、期限切れ保険証を利用可能とする暫定対応も2026年7月31日で終了しています。
目次

結論|マイナ保険証が使えなくても原則10割負担にはならない

マイナ保険証の受付ができなくても代替方法で資格確認できることを示す画像

厚生労働省は、医療機関や薬局で何らかの事情によりマイナ保険証の受付ができなくても、別の方法で資格確認を行い、適切な自己負担割合で保険診療を受けられると案内しています。

受付で最初に確認すること
「カードが読めないのか」「利用登録がないのか」「保険資格が表示されないのか」を窓口へ確認してください。原因により、必要な対処が異なります。
  1. カードリーダーの画面や窓口の説明から、エラー内容を確認する
  2. マイナンバーカードとマイナポータルの資格情報画面を提示する
  3. 資格情報のお知らせを持っていれば、マイナンバーカードと一緒に提示する
  4. どちらもない場合は、被保険者資格申立書による確認を相談する
「今日はマイナ保険証が使えないので10割です」と言われた場合
まず、厚生労働省が案内している代替の資格確認方法を利用できないか受付へ確認しましょう。資格確認書を持っている場合は、それだけで通常の保険資格確認に使用できます。

出典:厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)について」

マイナ保険証が使えないと言われる主な原因

マイナ保険証が使えない主な原因を確認する病院受付のイメージ

マイナ保険証が使えない原因は、患者側の登録やカードだけとは限りません。医療機関側のカードリーダー、ネットワーク、保険者が登録した資格情報など、複数の場所に原因が考えられます。

主な原因表示・状況の例確認先
健康保険証利用の登録が未完了「利用登録されていません」などマイナポータル、受付のカードリーダー
カードリーダーや通信の不具合読み取り不能、通信エラー、障害発生中医療機関・薬局の受付
ICチップの破損・読み取り不良別の端末でもカードを認識しない医療機関、市区町村窓口
加入先変更後の資格情報が未反映「資格情報なし」「無効」など勤務先、健康保険組合、協会けんぽ、市区町村
電子証明書・カードの有効期限更新案内や期限切れの表示マイナポータル、市区町村窓口
医療機関が例外的にオンライン資格確認の対象外カードリーダーが設置されていない医療機関、厚労省の対応施設一覧
スマホ受付の機器が未導入実物カードは使えるがスマホは使えない医療機関・薬局の受付

利用登録が済んでいるか確認する

マイナンバーカードを持っているだけでは、マイナ保険証として使えるとは限りません。健康保険証利用の登録状況は、マイナポータルにログインして確認できます。

未登録の場合は、マイナポータル、医療機関・薬局の顔認証付きカードリーダー、セブン銀行ATMなどで登録できます。

転職・退職・扶養変更の直後は資格情報を確認する

転職や退職、扶養への加入・脱退、国民健康保険への切り替え直後は、新しい保険資格がオンライン資格確認へ反映されるまでの間、受付で資格情報を確認できないことがあります。

マイナポータルに古い資格しか表示されない場合は、勤務先の担当部署や加入中の医療保険者へ、加入手続きとマイナンバーの届出状況を確認してください。

受付できないときに使える3つの資格確認方法

マイナポータル画面や資格情報のお知らせで保険資格を確認する3つの方法

カードリーダーやネットワークの不具合、ICチップの破損などでマイナ保険証を読み取れない場合は、次の3つの方法で資格確認を行います。

1.マイナンバーカード+マイナポータルの資格情報画面

実物のマイナンバーカードと、マイナポータルに表示される健康保険の資格情報画面をセットで提示します。事前にダウンロードした資格情報のPDFファイルも利用できます。

スマートフォンをマイナ保険証として受付する場合
その場でスマートフォンからマイナポータルへログインし、資格情報画面を提示します。この場合、実物のマイナンバーカードの提示は不要と案内されています。

2.マイナンバーカード+紙の「資格情報のお知らせ」

加入している医療保険者から届く「資格情報のお知らせ」を、実物のマイナンバーカードと一緒に提示します。

資格情報のお知らせだけでは受診できません。
マイナンバーカードとセットで使用します。また、スマホで撮影した画像やデータでの提示は無効です。紙に印字された書類を持参してください。

3.被保険者資格申立書を記入する

初めて受診する医療機関・薬局で資格確認ができず、マイナポータルの画面や資格情報のお知らせも用意できない場合は、窓口で「被保険者資格申立書」に必要事項を記入します。

代替方法必要なもの注意点
マイナポータル画面マイナンバーカード+資格情報画面またはPDF最新の資格内容を確認する
資格情報のお知らせマイナンバーカード+紙の書類お知らせ単体・スマホ画像は不可
被保険者資格申立書窓口で申立書を記入初診で他の確認方法がない場合

エラー・状況別の対処法

マイナ保険証のエラー内容に応じた対処法を確認するイメージ

受付で表示される内容や状況から、次の順番で対処すると原因を切り分けやすくなります。

エラー・状況その場で行うこと受診後に確認すること
利用登録されていないカードリーダーで利用登録するか、別の資格確認方法を使うマイナポータルで登録完了を確認する
カードを読み取れないカードの向きや置き方を確認し、再度読み取る。改善しなければ代替方法を使う他の端末でも読めない場合は市区町村へ相談する
通信・システムエラー窓口へ施設側の障害か確認し、マイナポータル画面などを提示する患者側の登録変更は原則不要
資格情報なし・無効資格情報のお知らせや資格確認書を提示する勤務先または加入先の医療保険者へ確認する
電子証明書の期限切れ期限後3か月以内か確認する市区町村窓口で電子証明書を更新する
顔認証が通らない4桁の暗証番号による本人確認を試す暗証番号を忘れた・ロックされた場合は再設定する
スマホだけ使えない施設がスマホ受付に対応しているか確認し、実物カードを使う対応施設とスマホ側の登録状態を確認する

カードリーダーが反応しないとき

  • カードを袋やケースから出す
  • 顔認証付きカードリーダーの案内どおりに置く
  • 読み取りが終わるまでカードを動かさない
  • 別の利用者も使えない場合は施設側の障害か確認する
  • 改善しなければマイナポータル画面などの代替方法を使う

暗証番号を連続して間違えたとき

数字4桁の利用者証明用電子証明書の暗証番号は、連続して間違えるとロックされます。顔認証を利用できる場合は暗証番号を使わず受付できますが、再設定が必要な場合は市区町村窓口などの案内に従ってください。

原因が施設側なら、患者が利用登録をやり直す必要はありません。
機器故障や通信障害のときは、代替の資格確認へ切り替えてもらいましょう。

電子証明書・スマホ・資格確認書の注意点

電子証明書の期限とスマホのマイナ保険証と資格確認書の注意点

電子証明書の期限切れ後3か月は実物カードを使える

マイナンバーカードに搭載された電子証明書の有効期限は原則5年です。有効期限を過ぎても、期限切れから3か月間は実物のマイナンバーカードを健康保険証として利用できます。

ただし、健康保険証以外の電子証明書を使う機能は利用できなくなるため、市区町村窓口で早めに更新してください。

スマホのマイナ保険証は対応施設でのみ使える

スマートフォンのマイナ保険証は、2025年9月19日から機器の準備が整った医療機関・薬局で順次利用可能になっています。実物のマイナンバーカードが使える施設でも、スマホ用カードリーダーを導入していなければスマホでは受付できません。

また、実物のマイナンバーカードや電子証明書が失効した場合は、スマートフォンへ追加したカード機能も連動して失効します。更新後は、スマートフォンへ再度追加する手続きが必要です。

資格確認書と資格情報のお知らせは別の書類

書類単体で受診できるか主な対象・使い方
資格確認書できるマイナ保険証を持たない人などが、従来の保険証と同様に提示する
資格情報のお知らせできないマイナ保険証の読み取りができないとき、実物カードとセットで提示する

資格確認書は、マイナンバーカードを取得していない人、保険証利用登録をしていない人、利用登録を解除した人、電子証明書の期限が切れた人などへ、当分の間は申請なし・無償で交付されます。

高齢や障害などによりマイナ保険証での受診が難しい人、カードを紛失した人、更新中の人などは、申請により資格確認書の交付を受けられる場合があります。届かないときは、勤務先の健康保険組合、協会けんぽ、市区町村国保など、加入中の医療保険者へ確認してください。

従来の健康保険証は使えません。
すべての従来型健康保険証は2025年12月1日で有効期限が終了しました。期限切れに気付かず持参した人への暫定対応も2026年7月31日で終了しているため、2026年8月19日現在はマイナ保険証または資格確認書を利用します。

マイナ保険証が使えないときのよくある質問

マイナ保険証が使えないときの疑問を解決するイメージ

Q.受付できないと10割負担になりますか?

A.厚生労働省は、何らかの事情でマイナ保険証の受付ができなくても、別の方法で資格確認し、適切な自己負担割合で保険診療を受けられると案内しています。マイナポータルの資格情報画面、紙の資格情報のお知らせ、被保険者資格申立書などを利用できないか窓口へ確認してください。

Q.資格情報のお知らせだけで受診できますか?

A.できません。実物のマイナンバーカードとセットで提示します。単体で受診に使える書類は「資格確認書」です。

Q.古い健康保険証はまだ使えますか?

A.2026年8月19日現在、使用できません。全ての従来型健康保険証の有効期限と、その後の暫定対応は終了しています。

Q.転職後に新しい保険情報が表示されないときはどうしますか?

A.まずマイナポータルで資格情報を確認し、古い保険しか表示されない場合は、勤務先の担当部署または加入中の医療保険者へ加入手続きと情報登録の状況を確認します。受診時は資格確認書や資格情報のお知らせなど、手元にある代替書類を提示してください。

Q.電子証明書が切れた当日から使えませんか?

A.実物のマイナンバーカードは、電子証明書の有効期限が切れてから3か月間、健康保険証として利用できます。ただし他の電子証明書機能は使えないため、早めに市区町村窓口で更新してください。

Q.スマホのマイナ保険証が使えないのはなぜですか?

A.医療機関・薬局にスマホ用カードリーダーがない、スマホへのカード追加が完了していない、実物カードや電子証明書が失効しているなどの原因が考えられます。対応施設か確認し、実物のマイナンバーカードも用意しておくと安心です。

まとめ|エラー原因を確認して代替方法を提示しよう

マイナ保険証が使えないときに落ち着いて代替方法を提示するまとめ画像

マイナ保険証が使えないと言われる原因には、利用登録の未完了、カードリーダーや通信の不具合、ICチップの破損、転職後の資格情報未反映、電子証明書の期限、スマホ受付の未対応などがあります。

受付での対応まとめ
  • 受付で表示されたエラーと使えない理由を確認する
  • マイナンバーカード+マイナポータルの資格情報画面を提示する
  • 紙の資格情報のお知らせがあれば、カードとセットで提示する
  • どちらもなければ、被保険者資格申立書による確認を相談する
  • 資格確認書を持っている人は、資格確認書だけで受診できる
  • 古い健康保険証は使用しない

受付不能だからといって、直ちに10割負担を受け入れる必要はありません。まずは落ち着いて原因を確認し、厚生労働省が案内する代替の資格確認方法を利用できないか相談しましょう。

主な参考資料:厚生労働省「資格確認方法について」厚生労働省「マイナ保険証について」厚生労働省「資格確認書について」デジタル庁「マイナンバーカードの健康保険証利用」

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