マイナンバーカードに対応するAndroidスマートフォンを調べるときは、「実物のカードを読み取ってマイナポータルを使える機種」と、「スマホ用電子証明書を端末に搭載できる機種」を分けて確認する必要があります。
この2つは対応機種の範囲が同じではありません。自分のスマホが一方の一覧に載っていても、もう一方の機能には対応していない場合があります。
- Android対応機種にある2つの意味
- 自分の機種を公式リストで確認する方法
- Androidスマホ用電子証明書でできること
- 登録手順と読み取れないときの対処法
- 機種変更・売却・紛失時に必要な手続き
- 2026年8月25日のマイナアプリと秋の刷新予定
結論|Androidの「対応機種」は2種類ある

結論からいうと、Androidのマイナンバーカード対応機種を確認するときは、次の2種類の公式リストを見る必要があります。
| 確認したいこと | 見る公式リスト | 主な用途 |
|---|---|---|
| 実物のマイナンバーカードをスマホで読み取れるか | マイナポータルアプリ対応機種 | マイナポータルへのログイン、各種申請、カード情報の読み取り |
| カードの電子証明書機能をAndroidへ搭載できるか | Androidスマホ用電子証明書対応機種 | スマホだけでログイン・電子申請・コンビニ交付などを利用 |
2026年8月6日時点で、マイナポータルアプリに対応するAndroidは合計704機種です。一方、スマホ用電子証明書を利用できる端末は別の公式一覧で管理されており、機種名・型番を個別に確認する必要があります。
NFCを搭載していても、公式な動作確認や必要なセキュリティ要件を満たさず、スマホ用電子証明書を登録できない端末があります。
マイナポータルアプリ対応のAndroidは704機種
マイナポータル公式FAQでは、2026年8月6日時点でAndroidの対応機種を合計704機種と案内しています。この一覧は、実物のマイナンバーカードを読み取り、マイナポータルアプリを利用できる端末を確認するためのものです。
docomo、au、SoftBank、Y!mobile、楽天モバイルなどのキャリア端末に加え、国内向けSIMフリーモデルも多数掲載されています。AQUOS、Xperia、Galaxy、Google Pixel、arrows、OPPO、Xiaomi、motorola、Nothingなど、幅広いメーカーが含まれます。
機種名ではなく型番まで確認する
同じシリーズ名でも、販売元や国内版・海外版の違いによって利用可否が変わる場合があります。「Pixel」「Galaxy」「OPPO」などのブランド名だけで判断せず、スマホの設定画面で正式なモデル名や型番を確認してください。
- Androidの「設定」を開く
- 「デバイス情報」「端末情報」「スマートフォン情報」などを選ぶ
- モデル名・型番を控える
- 公式一覧のページ内検索で型番を探す
出典:マイナポータル「マイナポータルアプリに対応しているスマートフォン等」
スマホ用電子証明書に対応するAndroidの確認方法
Androidスマホだけで行政サービスを利用したい場合は、マイナポータルアプリ対応機種の一覧だけでなく、「Androidスマホ用電子証明書に対応しているスマートフォン」の公式一覧にも自分の機種があるか確認します。
利用条件のポイント
- 公式のスマホ用電子証明書対応機種一覧に掲載されている
- 日本市場向けに販売された端末である
- Android 11以上へアップデートしている
- 最新のセキュリティパッチを適用している
- データ通信を正常に利用できる
公式FAQは、一覧に機種名があっても海外販売モデルでは利用できない可能性があると案内しています。並行輸入品や海外版の端末は、同名の国内モデルと同じとは限りません。
公式一覧に掲載された国内向け端末で、通信が正常に行える場合は、一覧に書かれた通信事業者以外の回線やWi-Fi環境でも利用申請・登録が可能です。
Androidスマホ用電子証明書でできること
対応するAndroidにスマホ用電子証明書を登録すると、実物のマイナンバーカードを毎回読み取らなくても、スマホだけで利用できるサービスが増えます。
| 利用場面 | できること | 注意点 |
|---|---|---|
| マイナポータル | ログイン、薬・医療費・年金情報の確認、行政手続きなど | サービスにより電子署名が必要 |
| コンビニ交付 | 住民票の写しや印鑑登録証明書などの取得 | 自治体と店舗・端末の対応状況を確認 |
| マイナ保険証 | 対応する医療機関・薬局で保険資格を確認 | 対応施設は順次拡大中。実物カードも携帯すると安心 |
| e-Tax | 確定申告のログインや電子署名 | 利用する手続きの案内に従う |
| 民間サービス | 対応サービスの本人認証・申込み | すべての事業者で使えるわけではない |
2026年8月19日時点では、Androidスマホ用電子証明書もiPhoneのマイナンバーカードも、運転免許証として利用できません。マイナ免許証を利用する場合は、免許情報を記録した実物のマイナンバーカードが必要です。
2026年8月25日の「マイナアプリ」と秋の刷新
デジタル庁は、2026年8月25日から「マイナポータルアプリ」を「マイナアプリ」へアップデートして提供する予定です。マイナンバーカードを使った本人確認や、カード機能をスマートフォンへ追加する役割が新しいアプリに統合されます。
- マイナポータルアプリがマイナアプリへアップデート予定
- デジタル認証アプリの機能を統合予定
- 初回にマイナンバーカードを使った利用登録が必要
- Androidスマホ用電子証明書の追加・管理にも使用
さらに、2026年秋頃には現在の「Androidスマホ用電子証明書搭載サービス」を「Androidのマイナンバーカード」へ刷新し、Google ウォレットへ追加して身分証明書として使える機能の提供が予定されています。
現在のAndroidスマホ用電子証明書は電子認証や電子署名には利用できますが、氏名・住所・生年月日・性別などの券面情報を使う身分証明書機能は、秋の刷新後に提供される予定です。
| 時点 | Androidで利用できる主な機能 |
|---|---|
| 2026年8月19日現在 | スマホ用電子証明書によるログイン、電子申請、コンビニ交付、対応施設でのマイナ保険証など |
| 2026年8月25日予定 | マイナポータルアプリをマイナアプリへ刷新 |
| 2026年秋頃予定 | Google ウォレットへ追加できる「Androidのマイナンバーカード」として身分証明機能を拡張 |
出典:デジタル庁「マイナアプリ」、「Androidのマイナンバーカード」への刷新案内
Androidスマホへ電子証明書を登録する手順
スマホ用電子証明書は無料で利用できます。登録前に、対応するAndroidスマホ、実物のマイナンバーカード、必要な暗証番号とパスワードを用意します。
登録前に用意するもの
- スマホ用電子証明書に対応するAndroid端末
- 最新バージョンのマイナポータルアプリ(2026年8月25日以降はマイナアプリ)
- 有効な電子証明書が入った実物のマイナンバーカード
- 券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁)
- 署名用パスワード(英数字6~16文字)
基本の登録手順
- アプリを最新版へ更新して起動する
- メニューからスマホ用電子証明書の利用申請を選ぶ
- マイナンバーカードの署名用パスワードを入力する
- 案内に従い、Androidの読み取り位置へ実物カードを当てる
- スマホ用電子証明書で使用するパスワードを設定する
- 申請後、アプリの案内または通知から利用登録を完了する
画面の名称や手順はアプリの更新によって変わる場合があります。実際の操作では、表示された案内を優先してください。
実物カードの券面事項入力補助用暗証番号、署名用パスワード、スマホ用電子証明書に設定するパスワードは役割が異なります。入力画面の名称を確認してから操作しましょう。
マイナンバーカードをAndroidで読み取れないときの対処法
Androidは機種ごとにNFCアンテナの位置が異なります。カードを当てる場所が少しずれるだけで、エラーが表示されないまま読み取りが続くこともあります。
読み取りの基本
- 金属製ではない机へマイナンバーカードを置く
- スマホケース、充電ケーブル、イヤホンなどを外す
- Android背面のNFC・おサイフケータイの位置を確認する
- その位置とマイナンバーカードの中心を重ねる
- 読み取りが完了するまで動かさず、しばらく待つ
読み取れないときのチェックリスト
| 確認項目 | 対処方法 |
|---|---|
| カードを当てる位置 | メーカー別の読み取り位置を公式ページで確認する |
| NFC設定 | NFC・おサイフケータイ機能を有効にする |
| スマホケース | 厚いケース、金属リング、カード収納型ケースを外す |
| ケーブル類 | 充電器やイヤホンを外す |
| 端末の動き | 読み取り中は位置を変えずに待つ |
| OS・アプリ | Android、セキュリティパッチ、アプリを最新版にする |
Android対応機種に関するよくある質問
機種変更・売却・紛失時に必要な手続き
スマホ用電子証明書を登録したAndroidを機種変更、下取り、売却、廃棄するときは、端末を初期化するだけでは不十分です。デジタル庁は、端末の利用をやめる前に、利用者自身が電子証明書を失効させる必要があると案内しています。
| 状況 | 必要な対応 |
|---|---|
| 新しいAndroidへ機種変更 | 新端末のアプリで「機種変更」から新たに利用申請し、旧端末の電子証明書を失効させる |
| 売却・下取り・廃棄 | 手放す前にアプリからスマホ用電子証明書を失効させる |
| 旧端末が手元にない | 対応する別のスマホから旧端末の電子証明書を失効する |
| 紛失・盗難 | マイナンバー総合フリーダイヤルへ連絡し、一時利用停止を行う |
| 実物カードや電子証明書を更新 | 更新後、Androidのスマホ用電子証明書も改めて設定する |
旧端末を手放す前に、必ずアプリ上で失効手続きを行ってください。紛失や盗難で端末を操作できない場合は、一時利用停止が必要です。
出典:デジタル庁「Androidスマホ用電子証明書を登録しているスマートフォンの利用をやめるときの手続」
Q.NFC対応のAndroidなら、どの機種でも使えますか?
A.いいえ。NFC搭載だけでは判断できません。マイナポータルアプリ対応機種と、スマホ用電子証明書対応機種のそれぞれの公式一覧で、モデル名・型番を確認してください。
Q.SIMフリーのAndroidでも利用できますか?
A.公式一覧に掲載された日本市場向け端末で、通信とOSなどの条件を満たせば利用できます。海外版や並行輸入品は、同じ機種名でも利用できない可能性があります。
Q.Android 10でもスマホ用電子証明書を登録できますか?
A.公式FAQは、対象端末をAndroid 11以上へアップデートし、最新のセキュリティパッチを適用して利用するよう案内しています。
Q.中古のAndroidでも利用できますか?
A.対応機種であり、OS・セキュリティ要件を満たしていれば利用できる可能性があります。ただし、前の所有者の電子証明書が残っている端末や改造端末は避け、端末の状態と国内向けモデルであることを確認してください。
Q.スマホに登録すれば実物カードは持ち歩かなくてよいですか?
A.スマホだけで使えるサービスは増えていますが、実物カードしか対応していない場所もあります。デジタル庁も、必要に備えて実物のマイナンバーカードを携帯するよう案内しています。
Q.Androidスマホをマイナ免許証として使えますか?
A.使えません。マイナ免許証として利用するには、免許情報が記録された実物のマイナンバーカードが必要です。
まとめ|まず2つの公式リストで機種名を確認
マイナンバーカードのAndroid対応機種を調べるときは、目的に応じて次の2つを確認することが重要です。
- 実物カードを読み取るなら「マイナポータルアプリ対応機種」
- スマホだけで電子認証を使うなら「スマホ用電子証明書対応機種」
- 機種名だけでなく型番と国内向けモデルであることを確認
- スマホ用電子証明書はAndroid 11以上と最新のセキュリティ状態で利用
- 機種変更・売却前は端末初期化とは別に電子証明書を失効
- 2026年8月25日にマイナアプリ、秋頃にAndroid版の刷新が予定
対応機種は今後も追加される可能性があります。古いまとめ記事だけで判断せず、利用を始める直前に公式リストで自分のモデル名・型番を検索してください。

