iPhoneへマイナンバーカードを追加したものの、「病院では実物カードの代わりに使えるのか」「受付で何を操作すればよいのか」と迷っていませんか。iPhoneは、スマートフォン対応の病院・診療所・歯科・薬局で、マイナ保険証として利用できます。
ただし、iPhoneへカードを追加しただけでは使えません。健康保険証の利用登録、対応機種とOS、医療機関側のスマホ対応という3つの条件が必要です。この記事では、事前設定から病院受付での操作、対応施設の探し方、使えない場合の対処まで順番に解説します。
- iPhoneのマイナンバーカードを病院で使える条件
- 対応するiPhoneと必要な事前設定
- Apple Walletを使った受付手順
- スマホ対応の病院・薬局を探す方法
- 読み取れない・使えない場合の代替手段
iPhoneのマイナンバーカードは、2025年9月19日から、機器の準備が整った医療機関・薬局でマイナ保険証として順次利用できます。受付ではApple WalletでFace IDまたはTouch IDによる認証を行い、iPhone上部をスマホ用リーダーへかざします。ただし、実物のマイナ保険証に対応する病院でもスマホは使えない場合があるため、受診前に対応施設検索で確認しましょう。
iPhoneのマイナンバーカードは病院で使える?
利用できます。ただし、病院側にスマートフォン対応の読み取り機器が設置されていることが条件です。厚生労働省は、2025年9月19日から、準備の整った医療機関・薬局でスマートフォンのマイナ保険証利用を順次開始しています。
| 確認する項目 | 必要な状態 |
|---|---|
| iPhone | iPhone XS以降・iOS 18.5以上 |
| マイナ保険証 | 健康保険証の利用登録が完了している |
| Apple Wallet | iPhoneのマイナンバーカードを追加済み |
| 病院・薬局 | スマートフォンのマイナ保険証に対応している |
| 受付時 | Face IDまたはTouch IDで本人認証できる |
ここで重要なのは、「実物のマイナンバーカードをiPhoneで読み取れること」と「iPhoneそのものを病院で保険証として使えること」は別だという点です。NFCを搭載したiPhoneでも、Apple Walletへのカード追加や病院側のスマホ対応が済んでいなければ、iPhoneだけでは受付できません。
従来型の顔認証付きカードリーダーだけを設置している施設では、実物カードは使えてもiPhoneを読み取れない場合があります。
病院で使う前に必要な準備
初回設定では、iPhoneだけでなく実物のマイナンバーカードも必要です。病院へ行く直前ではなく、自宅で通信環境が安定しているときに設定を済ませましょう。
- 対応するiPhone
- 実物のマイナンバーカード
- 最新バージョンのマイナポータルアプリ
- 券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁)
- 署名用電子証明書のパスワード(英数字6~16文字)
- Face IDまたはTouch ID
- 2ファクタ認証を有効にしたApple Account
- マイナンバーカードの健康保険証利用登録
すでに実物のマイナンバーカードをマイナ保険証として使っている人は、健康保険証の利用登録をやり直す必要はありません。登録済みか不明な場合は、マイナ保険証の登録状況を確認する方法に沿って、マイナポータルで確認してください。
数字4桁の券面事項入力補助用暗証番号と、英数字6~16文字の署名用パスワードは別です。署名用パスワードが不明・ロック中の場合は、コンビニのキオスク端末または市区町村窓口で初期化・再設定します。
対応するiPhoneとOS
デジタル庁の案内では、iPhoneのマイナンバーカードはiPhone XS以降で、iOS 18.5以上を搭載した端末に対応しています。iPhone SEは第2世代・第3世代が対象です。
| 機種区分 | 対応 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| iPhone XS・XS Max・XR以降 | 対応 | iOS 18.5以上へ更新 |
| iPhone SE 第2・第3世代 | 対応 | Touch IDを有効にする |
| iPhone X・8以前 | 非対応 | 実物のマイナ保険証などを利用 |
| iPad・Apple Watch | 対象外 | iPhoneへ追加して利用 |
端末が対応していても、OSやマイナポータルアプリが古いと「追加をはじめる」ボタンが表示されないことがあります。設定アプリの「一般」→「ソフトウェアアップデート」と、App Storeの更新状況を確認してください。
iPhoneへマイナンバーカードを追加する手順
追加手続きはマイナポータルアプリから始めます。Apple Walletアプリだけを開いても、新規追加は完了できません。
- マイナポータルアプリを最新版にする
App Storeで更新を確認し、アプリを開きます。 - 「追加をはじめる」を選ぶ
利用規約を確認し、画面の案内に沿って手続きを開始します。 - 暗証番号と署名用パスワードを入力する
数字4桁と英数字6~16文字を正しく入力します。 - 実物のマイナンバーカードを読み取る
机にカードを置き、iPhone上部をカードへ近づけて動かさずに待ちます。 - 顔の動きを撮影して本人確認する
明るい場所で画面の指示に従います。 - Apple Walletへ追加する
Face IDまたはTouch IDで認証し、マイナンバーカードが表示されたことを確認します。
Apple Walletへ追加できるマイナンバーカードは、1台のiPhoneにつき1枚です。家族全員分を1台へまとめて登録する使い方はできません。追加が完了した後も、実物のマイナンバーカードは失効せず引き続き利用できます。
Apple Walletからマイナンバーカードを選択し、生体認証を行って読み取り機器へかざします。
病院受付でiPhoneを使う方法
病院では、顔認証付きカードリーダーと、スマートフォンを読み取る汎用カードリーダーの両方を使います。実物カードを置く場所へ無理にiPhoneを押し込まず、画面の案内と受付の指示に従ってください。
- 受付端末で「スマートフォンを利用」を選ぶ
表示文言は機器によって多少異なります。 - スマートフォンの種類で「iPhone」を選ぶ
Androidを選ぶと認証方法が異なるため注意します。 - Apple Walletで本人認証する
Face ID搭載機はサイドボタンを2回押し、Touch ID搭載機はホームボタンを2回押します。マイナンバーカードを選び、Face IDまたはTouch IDで認証します。 - iPhone上部をスマホ用リーダーへかざす
「リーダーにかざしてください」と表示されたら、リーダーから少し離した位置に1~2秒ほど静止させます。 - 医療情報の提供について選択する
読み取り後、顔認証付きカードリーダーの画面で診療・薬剤情報などの提供に同意するかを選びます。
Appleの案内では、iPhone上部をリーダーへかざし、正常に提示できると画面へチェックマークと「完了」が表示されます。反応しない場合は、すぐに離さず、ケースを外して位置を少しずつ調整してください。
過去の診療情報・薬剤情報などを医師や薬剤師へ共有するかは、受付時に自分で選択します。
スマホ対応の病院・薬局を確認する方法
厚生労働省は、スマートフォンのマイナ保険証に対応する病院・診療所・歯科診療所・薬局の検索ページを公開しています。都道府県、市区町村、施設区分、病院名などから確認できます。
- 厚生労働省の対応施設検索を開く
スマートフォン対応施設専用の検索ページを利用します。 - 都道府県と市区町村を指定する
病院名が分かる場合は正式名称をフリーワードへ入力します。 - 施設区分を選ぶ
病院・診療所、歯科診療所、薬局から絞り込みます。 - 受診前に施設へ確認する
掲載情報には反映の時間差があり、機器故障などで当日使えない場合もあります。
受付付近にスマートフォンのマイナ保険証対応ステッカーが掲示されているかも目印になります。ただし、ステッカーが見つからないだけで未対応と断定せず、受付へ「iPhoneのマイナ保険証は使えますか」と確認するのが確実です。
iPhoneのマイナ保険証が使えない原因と対処
| 症状 | 確認すること | 対処 |
|---|---|---|
| 端末にスマホの選択肢がない | 病院側がスマホ対応か | 受付へ確認し、実物カードなどを提示 |
| Walletにカードが出ない | 追加手続きが完了しているか | マイナポータルから追加状況を確認 |
| 保険資格を確認できない | 健康保険証利用登録・転職後の資格反映 | マイナポータルと加入先保険者を確認 |
| リーダーが反応しない | かざす位置・ケース・静止時間 | ケースを外し、iPhone上部を1~2秒かざす |
| 生体認証できない | Face ID・Touch IDの設定 | Walletを開き直し、マイナンバーカードを選択 |
| 期限・失効の表示 | カードと電子証明書の有効期限 | 市区町村で更新後、iPhone側の利用再開手続きを行う |
スマートフォンで資格確認できなくても、直ちに保険診療を受けられなくなるわけではありません。まず受付へエラーを伝え、次の方法を確認してください。
- 実物のマイナ保険証を提示する
- 資格確認書を持っている場合は提示する
- その場でマイナポータルへログインし、健康保険の資格情報画面を提示する
- 再診の場合は医療機関が保有する資格情報で確認してもらう
- 初診で確認資料がない場合は、被保険者資格申立書へ記入する
「資格情報のお知らせ」は単独では受診に使えません。紙の資格情報のお知らせを使用する場合は、原則として実物のマイナンバーカードと組み合わせます。詳しくはマイナ保険証が病院で使えないときの対処法をご確認ください。
デジタル庁も、実物カードしか対応していない場面に備えて、実物のマイナンバーカードを携帯するよう案内しています。
iPhoneと病院利用のよくある質問
- iPhoneへマイナンバーカードを入れれば、すぐ病院で使えますか?
- 健康保険証の利用登録も必要です。また、利用する病院・薬局がスマートフォンのマイナ保険証に対応している必要があります。
- 病院でマイナポータルアプリを起動しますか?
- 通常のスマホ受付ではApple Walletを使用します。受付端末でiPhoneを選び、生体認証後にスマホ用リーダーへかざします。
- iPhoneの画面を見せるだけで保険証になりますか?
- 画面表示やスクリーンショットだけでは受付できません。Apple Walletで本人認証し、対応リーダーによる電子的な読み取りが必要です。
- iPhoneの電池が切れた場合は使えますか?
- 画面操作や本人認証ができない場合はスマホ受付を完了できません。実物のマイナ保険証や資格確認書など、別の確認方法を利用してください。
- 家族のマイナンバーカードも同じiPhoneへ入れられますか?
- 1台のiPhoneへ追加できるマイナンバーカードは1枚です。家族分を1台へまとめることはできません。
- iPhoneをマイナ免許証としても使えますか?
- 使えません。スマートフォンのマイナンバーカードは、現時点ではマイナ免許証の代わりにはなりません。
iPhoneとAndroidでは、病院受付での本人認証方法が異なります。両方を比較したい場合は、マイナ保険証をスマホで使う方法をご覧ください。
まとめ|対応施設を確認してiPhoneで受診しよう
- iPhone XS以降・iOS 18.5以上か確認する
- 健康保険証の利用登録を済ませる
- マイナポータルからApple Walletへカードを追加する
- 厚生労働省の検索ページでスマホ対応施設か確認する
- 受付ではiPhoneを選び、生体認証してリーダーへ1~2秒かざす
- 初めての病院では実物のマイナ保険証も持参する
iPhoneのマイナンバーカードを使えば、対応する病院・薬局で実物カードを取り出さずに受付できます。ただし、すべての医療機関がスマホ対応しているわけではありません。設定を済ませるだけで安心せず、受診先の対応状況と代替手段を確認しておくことが大切です。

