病院や薬局のカードリーダーでマイナ保険証の顔認証ができなくても、すぐに受診できなくなるわけではありません。まずカメラから少し離れ、前髪を上げ、マスクを下げるか外し、帽子・眼鏡を外して再度試します。それでも通らなければ4桁の暗証番号へ切り替え、暗証番号も使えないときは受付へ目視確認を依頼しましょう。この記事では、2026年8月26日に確認した厚生労働省の公式案内に沿って、受診当日の動き方を順番に説明します。
距離を調整
切り替える
目視確認を相談
顔認証エラーと、カード自体の読み取りエラー・資格情報エラーは別の問題です。画面に「カードを読み取れません」「資格情報なし」などと出る場合は、顔の見せ方を変えても解決しないため、受付へ表示内容を伝えてください。
全ての従来型健康保険証は2025年12月1日で有効期限が満了し、期限切れ保険証を受け付ける暫定対応も2026年7月31日に終了しました。現在はマイナ保険証、または交付対象者の資格確認書を使うのが基本です。
マイナ保険証で顔認証できないときの対処法

顔認証できないときは、何度も同じ姿勢で繰り返すより、厚生労働省が案内する5項目を順番に直す方が効率的です。画面の顔枠へ無理に近づくのではなく、顔全体がカメラに映る位置へ戻します。
- カメラに近づきすぎていないか確認する
顔全体が画面の枠に収まる位置へ、上体を少し後ろへ動かします。 - 前髪を上げる
眉や目の周辺に髪がかからないよう、手でよけて顔を正面へ向けます。 - マスクを下げる、または外す
鼻と口元が見える状態にします。体調や感染対策上外しにくい場合は、無理をせず暗証番号または受付での確認へ切り替えます。 - 帽子と眼鏡を外す
帽子の影やレンズの反射を減らし、カード写真に近い状態で再度試します。 - 通らなければ別の本人確認へ進む
4桁暗証番号を入力するか、職員へ「顔認証ができません」と伝えます。
「マイナ保険証のカードは読み取れていますが、顔認証だけ通りません。暗証番号か目視確認に切り替えられますか」と伝えると、カード読み取りエラーとの区別がつきやすくなります。
根拠:厚生労働省|マイナンバーカードの健康保険証利用についてよくある質問(Q31)
顔認証できない5つの原因
顔認証付きカードリーダーは、窓口で撮影した顔と、マイナンバーカードのICチップに記録された顔画像を照合します。顔の一部が隠れている、反射や影がある、カメラとの距離が合わない場合は、本人でも認証されにくくなることがあります。
顔認証エラーとカード読み取りエラーの違い
| 画面・状況 | 考えられる段階 | 最初の対応 |
|---|---|---|
| 顔が認証されない、もう一度顔を映す案内 | カードは読めているが顔の照合が不成立 | 距離・前髪・マスク・帽子・眼鏡を直す |
| カードを読み取れない、置き直す案内 | ICチップや置き方、端末の読み取り | カードをケースから出し、向きと位置を確認 |
| 資格情報なし、無効、通信エラー | 保険資格の登録・反映、通信、端末側 | 表示を受付へ伝え、別の資格確認方法を相談 |
顔認証できない場合は暗証番号へ切り替える
顔認証をやり直しても通らない場合は、カードリーダーの本人確認方法で4桁の暗証番号を選びます。医療機関や薬局で使うのは、利用者証明用電子証明書の数字4桁です。e-Taxなどで使う英数字6~16文字の署名用パスワードではありません。
- カードをリーダーに置いたままにする
画面の案内を確認し、途中でカードを抜かないようにします。 - 暗証番号で本人確認する項目を選ぶ
端末により表示やボタン位置は異なるため、実際の画面案内を優先します。 - 4桁の暗証番号を自分で入力する
受付職員へ番号を口頭で伝える必要はありません。周囲から入力を見られないよう注意します。 - 医療情報の提供について選択する
本人確認後、診療・薬剤情報などの提供に同意するか画面で選び、受付完了を確認します。
4桁の暗証番号は3回連続で間違えるとロックされます。残り回数が分からない、候補が複数ある、完全に忘れた場合は入力を続けず受付へ相談しましょう。
暗証番号も使えない場合は窓口で目視確認
顔認証が通らず、暗証番号も分からない・ロックされている場合は、窓口職員へ目視確認を依頼します。職員が本人の顔とマイナンバーカード表面の顔写真を見比べ、カードリーダーの目視確認モードなどを使って本人確認する方法です。
厚生労働省は、暗証番号がロックされていても、顔認証または窓口職員による顔写真の目視確認で本人確認できれば、マイナ保険証として利用可能と案内しています。顔認証にも失敗している場合は、受付へ目視確認を相談してください。
目視確認でも資格確認できない場合
顔や暗証番号の問題ではなく、カードリーダーの故障、ネットワーク障害、ICチップの破損などでオンライン資格確認そのものができない場合は、別の資格確認へ進みます。ここからは既存記事の守備範囲ですが、受診当日に迷わないため要点だけ確認しておきましょう。
| 代替方法 | 提示するもの | 注意点 |
|---|---|---|
| マイナポータル | マイナンバーカード+資格情報画面またはダウンロード済みPDF | スマホをマイナ保険証として使う場合は、その場の資格情報画面を提示 |
| 資格情報のお知らせ | マイナンバーカード+紙の資格情報のお知らせ | お知らせ単体やスマホで撮影した画像は不可 |
| 窓口での確認 | 再診は施設保有情報、初診は被保険者資格申立書など | 受付職員の案内に従う |
子ども・高齢者・介助が必要な人の受付方法
カードリーダーの高さや姿勢、体調などにより、本人が画面操作や顔認証を行いにくいことがあります。その場合も、無理に機器へ顔を近づけたり、本人だけで操作を続けたりする必要はありません。
子どもが操作できない場合
子どもなど本人が窓口で本人確認することが難しい場合は、親などの代理人が子どものマイナンバーカードをカードリーダーへ置き、4桁の暗証番号を入力できます。待合スペースにいる子どもの顔とカード写真を職員が見比べる目視確認も可能です。
高齢者や障害がある場合
本人の希望があれば、家族、介助者、職員が本人の前でカードを置く、画面の選択を支援するなど、必要なサポートを行えます。画面が見えにくい、手が届かない、姿勢を保ちにくいときは、受付時に具体的に伝えてください。
入力できる場合は本人または把握している代理人が操作し、分からない場合は目視確認を相談します。受付職員に番号を教えて代わりに入力してもらう方法ではありません。
マイナ保険証の顔認証でよくある質問
Q.マスクを外したくない場合はどうしますか?
A.マスクを下げる・外すと顔認証しやすくなりますが、体調や感染対策上難しい場合は、無理に外さず4桁の暗証番号へ切り替えるか、受付へ目視確認などを相談してください。
Q.眼鏡をかけたままでは顔認証できませんか?
A.眼鏡をかけたまま通る場合もありますが、認証できないときは厚生労働省の案内どおり一度外して試します。画面が見えにくくなる場合は、受付へ操作支援を依頼できます。
Q.顔認証で撮影した写真は保存されますか?
A.保存されません。厚生労働省によると、カードのICチップ内の顔画像と撮影画像が同一人か確認した後、カードリーダーで撮影した画像データは即時削除されます。
Q.顔認証は何回失敗するとロックされますか?
A.厚生労働省FAQでは、顔認証の失敗回数によるロックは案内されていません。認証が通らなければ、4桁暗証番号または職員への声かけに切り替えます。一方、4桁暗証番号は3回連続で間違えるとロックされるため、推測入力は避けてください。
Q.顔写真が古いことが原因ですか?
A.まずは公式に案内されている距離・前髪・マスク・帽子・眼鏡を確認してください。それでも通らなければ、暗証番号または目視確認を利用します。原因を自己判断して認証を繰り返すより、受付へ切り替えを依頼する方が確実です。
- カメラへ近づきすぎず、顔全体を枠内に入れる
- 前髪を上げ、マスクを下げるか外す
- 帽子と眼鏡を外して再認証する
- 通らなければ4桁の暗証番号へ切り替える
- 暗証番号が不明・ロック中なら受付へ目視確認を依頼する
- カード・通信・資格情報のエラーは別の対処へ進む
マイナ保険証で顔認証できないときに大切なのは、顔認証だけに固執しないことです。顔が見える状態と距離を整えて一度試し、それでも難しければ暗証番号、目視確認の順に切り替えれば、受付を進められる可能性があります。
主な公式確認先:厚生労働省|マイナンバーカードの健康保険証利用についてよくある質問、厚生労働省|資格確認方法について、デジタル庁|マイナンバーカードの健康保険証利用

