更新手続きを調べた結果「顔写真が不要」と書かれていて、
「え?自分の写真更新しないでいいの?」
「今の写真のままで大丈夫?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、更新手続きの対象が“カード本体の再発行”ではなく、カード内部の「電子証明書」更新であるため、写真撮影が不要となります。
理由・手続きの流れ・ケースによる違い・注意点などを順に解説します。
写真不要と言われる理由📣
なぜ「写真不要」と言われるかというと、更新手続きの対象がカード全体ではなく、カードに内蔵されている 「電子証明書」 のみを更新する場合であるからです。
つまり、顔写真やカード本体を新しく作り直すわけではなく、あくまで既に発行済みのマイナンバーカードに搭載されている電子証明書データ(暗号証明書)を延長・更新するため、顔写真撮影やカード写真の差し替えが不要という仕組みです。
実際、自治体の案内でも「電子証明書の更新はカード本体が変わらないため、顔写真は不要です」という明記があります。
一方で、カード本体の有効期限(発行から10年等)が到来して「マイナンバーカードの更新(再交付)」をする場合は、顔写真が必要となるケースがあります。
つまり「写真不要」という案内には どの“更新”か(カード本体か/電子証明書のみか) をきちんと理解することが肝心です。
更新の種類と “写真不要” の違いを表で整理🔔
| 更新の種類 | 主な対象 | 顔写真が必要か | 補足説明 |
|---|---|---|---|
| マイナンバーカード本体の更新(再交付) | カードそのもの(発行から10年/未成年者は5年など) | 必要 | 顔写真を貼付またはアップロードして新カードを申請。制度上、容貌変化や偽造防止の観点から顔写真変更が伴う。 |
| 電子証明書の更新 | カード内の電子証明書(ICチップ上の認証データ) | 不要 | カード本体はそのまま使い、顔写真撮影・再申請不要。暗証番号入力など手続きあり。 |
このように、「写真不要」と案内されているのは、後者の「電子証明書更新」のケースです。
なぜカード本体更新と電子証明書更新に分かれているのか?
この仕組みがあるのには、以下のような背景があります。
● カード本体の有効期限(10年 )
例えば成人がカードを取得した場合、カード本体の有効期限は「発行日から10回目の誕生日まで」と定められています。未成年者は異なる期限設定があります。
この期限の到来時には、顔写真付きの身分証明書としてのカード再交付が必要となるという位置づけです。顔写真も含めてカードを作り直すのがこの「更新(再交付)」のイメージです。
● 電子証明書の有効期限(5年)
一方、カードに搭載されている電子証明書(例えば「利用者証明用電子証明書」「署名用電子証明書」など)は、有効期限が5年となっています。
これは「暗号技術の進歩」「偽変造防止」「安全性維持」といった観点から、一定期間で更新が必要とされているためです。
ここで更新をする際、写真を変える必要がないケースが出てくるわけです。
電子証明書更新では、カード自体を新しく発行するわけではなく、ICチップに格納されたデータを更新する手続きです。つまり顔写真・カード表面などに変更がないため、「写真不要」と案内されます。自治体の窓口案内でも「カード本体は変わりませんので、顔写真は不要です」と明記されています。
そのため、「写真不要=簡単に終わる?」と誤解しないように、「何を更新するのか」を確認することがポイントです。
実際の手続きの流れ📝(2025年10月時点での最新)
ここでは、一般的な更新の手続きの流れを説明します。自治体によって若干異なるため、住んでいる市区町村の案内もご確認ください。
電子証明書更新手続きの流れ
- 有効期限が近づくと、国の委託機関(地方公共団体情報システム機構)から「有効期限通知書」が送付されます(到来3か月前程度)。
- 通知書に記載の申請書ID/QRコード等を確認・準備(自治体によりオンライン申請可)
- 必要な持ち物をもって市区町村窓口(または指定窓口)へ。多くの場合、持ち物は「マイナンバーカード(有効期限内)」「有効期限通知書(あれば)」「暗証番号」など。
- 窓口で電子証明書更新申請書を記入し、暗証番号を入力。カード本体はそのまま使用します。顔写真の再撮影・申請は不要。
- 更新処理が完了すれば、今まで通りカードを使用可能。なお、更新完了から24時間程度、電子証明書を使ったサービス(e-Tax・マイナポータル等)が利用できない場合があるのでご注意。
カード本体更新(再交付)の流れ
もしカード本体の有効期限が迫っていて再交付が必要な場合は、以下のような手続きになります。
- 申請:オンライン(スマホ・PC)・郵送・窓口などで交付申請(写真データや証明写真が必要)
- 写真:証明写真機などによる撮影、またはスマホ撮影のデータアップロードが可能な場合あり。
- 受け取り:交付通知書が届いたら、旧カードを持参の上、窓口で受け取り。旧カードは返納される。
よくある疑問・不安とその解消🔍

Q:私の場合「写真不要」とだけ書かれた通知が来ていますが、それでいいの?
A:通知が「電子証明書の更新」と明記されていれば、写真不要でOKです。通知書をよく見て、どの更新対象か(カード本体か証明書か)を確認しましょう。自治体の案内では「電子証明書の更新には顔写真は不要です」と明記されていることがあります。
ただし、もしカード本体の有効期限が到来しているのであれば、別途カード再発行(写真付き)が必要なのでご注意ください。
Q:写真不要でも、カードの写真が古くなって心配です。どうすれば?
A:カード本体の有効期限が切れていない限り、写真が古いままでも法律上・制度上は問題ありません。写真が気になる場合は、カード再発行(写真付き)を申請できますが、その場合は再び写真撮影が必要となります。実際、「写真が気に入らないのでカード再発行」というケースも紹介されています。
Q:暗証番号を忘れた/ロックされたのですが、どうなりますか?
A:電子証明書更新手続きでは、カード発行時に設定した暗証番号(数字4桁、英数字など)が必要です。暗証番号を忘れたりロックが掛かっている場合は、再設定や初期化の手続きが別途必要となるため、窓口でその旨お伝えください。自治体案内にも「暗証番号を入力」「暗証番号が不明な場合は再設定が必要です」という記載があります。
Q:在留外国人です。私も「写真不要」かどうか気になります。
A:外国人の方でも、カード本体及び電子証明書に有効期限が設定されています。特に在留期限がカード有効期限に影響する場合があります。カード本体の更新について写真が要る自治体もあり、地域により裁量があります。例えば、ある自治体では「カード更新には直近6か月以内に撮影した写真が必要」と案内されています。
したがって、外国人の方は個別自治体の案内を必ず確認してください。
2025年時点で押さえておきたいポイント💡
- 「電子証明書更新」=顔写真不要という制度が広く運用されています。自治体案内にも複数記載があります。
- ただし、「マイナンバーカード本体更新(再交付)」の場合は、写真撮影が必要なケースあり。自分の対象はどちらかを確認することが重要。
- 電子証明書が有効期限切れになると、カード自体は使えても、オンラインサービス(例:コンビニ交付、e-Tax、マイナポータル)などが利用できなくなります。
- 更新案内(有効期限通知書)は有効期限の3か月前程度に発送されるのが一般的。通知内容を確認し、必要な手続きを早めに検討しましょう。
- 暗証番号の管理・確認をしておくと、窓口での手続きがスムーズです。忘れていると手間がかかるので要注意です。
まとめ✅
「なぜ『マイナンバーカード 更新 写真不要』と言われるのか?」という疑問に対する結論は、 更新対象がカード本体ではなく、カード内の電子証明書だからということです。
このため、顔写真撮影やカード再発行が伴わない“証明書データの更新”の際には「写真不要」と案内されるのです。
ただし、自分の手続きが「証明書の更新」なのか「カード本体の更新(再交付)」なのかを確認し、案内に従って適切な行動をとることが大切です。
もし「届いた通知の意味がわからない」「自分はどっちに該当するのか不安だ」という場合は、お住まいの市区町村の窓口または公式サイトで確認することをおすすめします。
安心して手続きを進め、マイナンバーカード活用の利便性を保ちましょう。
