マイナンバーカードには、「カード本体」と「ICチップに入っている電子証明書」の2つの有効期限があります。カード表面に大きく印字された期限だけを見て「まだ使える」と思っていても、電子証明書だけ先に期限を迎えることがあります。
電子証明書の期限が切れると、マイナポータルへのログインやe-Tax、コンビニ交付などが利用できなくなります。マイナ保険証も影響を受けるため、2つの期限を分けて確認することが大切です。
- カード本体と電子証明書の有効期限の違い
- 券面・マイナポータルで期限を確認する方法
- 更新できる時期と手続きの違い
- 期限切れで使えなくなる機能
- マイナ保険証の期限切れ後の取り扱い
※本記事は2026年8月20日時点のデジタル庁、マイナンバーカード総合サイト、厚生労働省の公式情報をもとに作成しています。窓口・予約方法・持ち物は市区町村によって異なるため、住民登録のある自治体の案内も確認してください。
結論|マイナンバーカードの有効期限は2つある

結論からいうと、マイナンバーカードの有効期限は次の2種類です。
- マイナンバーカード本体の有効期限
- 電子証明書の有効期限
18歳以上で発行されたカードは、カード本体が発行から10回目の誕生日まで、電子証明書が発行から5回目の誕生日までです。そのため、一般的にはカード本体より先に電子証明書の更新時期が来ます。
「カードの期限はまだ先なのに、マイナポータルへログインできない」という場合は、電子証明書の期限切れを確認してみましょう。
2つの期限は同じ手続きで更新するわけではありません。カード本体の更新は新しいカードの申請・受け取りが必要ですが、電子証明書の更新は市区町村窓口で現在のカードのICチップに新しい証明書を書き込みます。
カード本体と電子証明書の有効期限を比較

| 区分 | 有効期限 | 期限が記載される場所 |
|---|---|---|
| カード本体 (発行時18歳以上) | 発行から10回目の誕生日まで | カード表面に印字 |
| カード本体 (発行時18歳未満) | 発行から5回目の誕生日まで | カード表面に印字 |
| 電子証明書 | 年齢にかかわらず発行から5回目の誕生日まで | カード表面の記入欄、またはマイナポータル |
電子証明書には、主に「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」があります。署名用はe-Taxなど電子文書を送信するときに使い、利用者証明用はマイナポータルへのログイン、コンビニ交付、マイナ保険証の資格確認などに使われます。
カード本体の期限は、カードが発行された時点の年齢で決まります。なお、2022年3月31日までに交付申請した20歳未満の人は、制度変更前の扱いにより発行から5回目の誕生日までです。
2つの有効期限を確認する方法

カード本体は表面の「有効期限」を見る
カード本体の有効期限は、顔写真がある表面に「○年○月○日まで有効」と印字されています。本人確認書類として使える期限はこの日付までです。
電子証明書は記入欄かマイナポータルで確認
電子証明書の有効期限欄は、カード表面の下部にあります。ただし、この日付はカード製造時に印字されるものではありません。交付時に市区町村が記入するか、確認した本人が記入する欄なので、空欄のカードもあります。
空欄の場合は、マイナポータルにログインし、トップページの「マイナンバーカード」から電子証明書の有効期限を確認できます。電子証明書がすでに失効してログインできない場合は、住民登録のある市区町村窓口へ確認してください。
有効期限通知書でも確認できる
期限を迎える人には、原則として有効期限の2~3か月前を目安に「有効期限通知書」が届きます。「有効期限が到来するもの」の欄を見れば、カード本体と電子証明書のどちらを更新するのか確認できます。
カード本体と電子証明書の更新方法

どちらも有効期限まで3か月未満になった日から更新でき、期限到来による更新手数料は無料です。ただし、申請方法と受け取り方は異なります。
| 項目 | カード本体の更新 | 電子証明書の更新 |
|---|---|---|
| 手続き場所・方法 | スマホ・パソコン・郵送・対応する証明写真機などで申請 | 住民登録のある市区町村窓口 |
| 顔写真 | 原則必要 | 不要 |
| 更新後 | 新しいカードを窓口で受け取る | 現在のカードに新しい電子証明書を書き込む |
| 主な持ち物 | 交付通知書、現在のカード、自治体指定の本人確認書類など | 現在のカード、有効期限通知書(なくても手続き可) |
カード本体を更新する流れ
- 有効期限通知書に同封された申請書を確認する
- スマホ・パソコン・郵送・対応する証明写真機のいずれかで申請する
- 市区町村から交付通知書が届くのを待つ
- 必要書類と現在のカードを持って窓口へ行き、新しいカードを受け取る
申請から交付通知書が届くまでの目安は約1か月ですが、申請状況や自治体によって異なります。受け取りが予約制の自治体もあるため、事前に公式サイトを確認してください。写真の扱いについては「マイナンバーカード更新で写真は必要?」も参考になります。
電子証明書を更新する流れ
電子証明書はオンライン更新できません。現在のマイナンバーカードを持って市区町村窓口へ行き、暗証番号を入力して新しい電子証明書を書き込みます。暗証番号を忘れていても窓口で再設定できます。有効期限通知書が届いていなくても手続きは可能です。
通知書に同封された照会書兼回答書へ本人が必要事項と暗証番号を記入し、封入・封かんして代理人へ渡します。暗証番号が違うと即日更新できないため、記入前に確認しましょう。
有効期限が切れると何が使えなくなる?

カード本体の期限が切れた場合
- 顔写真付き本人確認書類として使えない
- 搭載されている電子証明書も使えない
- マイナポータル、e-Tax、コンビニ交付などが使えない
- 実物カードを使うマイナ保険証の利用に影響する
電子証明書だけ期限が切れた場合
カード本体の期限が残っていれば、顔写真付き本人確認書類としては引き続き使えます。一方、電子証明書を使う次の機能は利用できません。
- マイナポータルへのログイン
- e-Taxなどの電子申請
- コンビニでの住民票・印鑑登録証明書などの取得
- オンラインでの本人確認や口座開設
- スマホ用電子証明書・スマートフォンのマイナ保険証
コンビニ交付が使えない原因を切り分けたい場合は「マイナンバーカードでコンビニ交付を利用する方法」も確認してください。
マイナ保険証は期限切れから3か月間使える
実物のマイナンバーカードについては、電子証明書の有効期限が切れても、有効期限満了日が属する月の末日から3か月間はマイナ保険証として利用できます。ただし、この期間に医療機関で確認できるのは保険資格情報に限られ、診療情報・薬剤情報などは確認できません。
3か月を過ぎる前に電子証明書を更新しましょう。更新できないままの場合でも、対象者には資格確認書が申請不要で交付されます。なお、スマートフォンのマイナ保険証は電子証明書の失効に連動するため、この3か月の扱いは実物カードと同じではありません。受付で使えないときは「マイナ保険証が使えない原因と対処法」もご覧ください。
マイナンバーカードの有効期限に関するよくある質問

有効期限通知書が届かなくても更新できますか?
更新できます。電子証明書は、通知書がなくても有効期間内のマイナンバーカードを持って市区町村窓口へ行けば手続きできます。カード本体の申請書IDがわからない場合は、必要書類を自治体に確認してください。
有効期限が過ぎてからでも更新できますか?
期限後でも手続きはできますが、更新が完了するまで使えない機能が発生します。カード本体の期限切れでは本人確認書類としても使えません。早めに住民登録のある市区町村へ相談してください。
電子証明書を更新するとマイナ保険証の再登録は必要ですか?
電子証明書の有効期限から3か月後の末日までに更新した場合、マイナ保険証の利用登録をやり直す必要はありません。更新後に反映まで時間がかかることはあります。
電子証明書の更新に顔写真は必要ですか?
電子証明書だけを更新する場合、顔写真は不要です。新しい顔写真が必要になるのは、カード本体を更新して新しいカードを発行するときです。
まとめ|2つの期限を確認して3か月前から更新しよう
マイナンバーカードには、カード本体と電子証明書の2つの有効期限があります。18歳以上で発行されたカードなら本体は10回目の誕生日、電子証明書は年齢にかかわらず5回目の誕生日が基本です。
- カード表面で本体の期限を確認する
- 電子証明書欄が空欄ならマイナポータルで確認する
- 更新は期限まで3か月未満になった日から可能
- カード本体と電子証明書で手続きが違う
- 通知書がなくても更新できる場合がある
カードを紛失して手元にない場合は通常の更新とは手続きが異なります。「マイナンバーカード再発行の手続き」を確認し、紛失時の一時停止も早めに行いましょう。
