「マイナ保険証をやめたいけれど、どこへ何を出せばよいのか分からない」という方へ。利用登録は解除できますが、マイナポータルのスイッチを切る手続きではありません。現在加入している医療保険者へ申請し、解除後は資格確認書で受診します。申請先、必要書類、完了までの期間、申請中の受診方法を順番に確認しましょう。
マイナ保険証の利用登録をやめるには、現在加入している健康保険の保険者へ解除申請書を提出します。マイナポータルだけで解除は完了しません。手続きには時間がかかるため、資格確認書をいつ受け取れるかも申請先へ確認しておくと安心です。
1.結論|マイナ保険証は保険者への申請でやめられる

解除されるのは、マイナンバーカードの健康保険証利用登録です。マイナンバーカードそのものを返却したり、個人番号を変更したりする手続きではありません。解除しても健康保険の加入資格は続きます。
- 申請先:現在加入している医療保険者
- 主な書類:マイナンバーカードの健康保険証利用登録解除申請書
- 解除後の受診:保険者から交付される資格確認書を提示
- 完了確認:マイナポータルの「健康保険証」画面で登録状況を確認
解除する人がいる理由や件数を先に知りたい方は、マイナ保険証の登録解除が増えている理由と件数をご覧ください。解除の良い点・注意点を比較したい方は、マイナ保険証を解除するメリット・デメリットで整理しています。
2.解除前に確認|「使わない」だけなら解除不要の場合もある
マイナ保険証は利用登録済みでも、毎回必ず使う義務があるわけではありません。困っている内容によっては、解除申請をしなくても目的を達成できます。
一方、「今後はマイナンバーカードを保険証として使わず、資格確認書で受診したい」という意思が明確なら、利用登録解除の手続きへ進みます。
3.申請先|現在加入している医療保険者へ提出する
申請先は一律の役所窓口ではなく、現在加入している健康保険によって異なります。まず資格情報のお知らせ、資格確認書、マイナポータルなどで保険者名を確認してください。
| 加入している保険 | 主な申請先 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 市区町村の国民健康保険 | 住民票のある市区町村の国保担当窓口 | 窓口・郵送・電子申請の可否は自治体ごとに異なる |
| 後期高齢者医療制度 | 市区町村の担当窓口または広域連合 | 地域の案内と資格確認書の交付時期を確認 |
| 協会けんぽ | 加入している都道府県支部 | 公式の解除申請書兼資格確認書交付申請書を使用 |
| 健康保険組合 | 勤務先の人事・総務または健康保険組合 | 会社経由か本人提出かを確認 |
| 共済組合 | 所属先または共済組合の担当部署 | 専用様式と提出方法を確認 |
会社員の方は「勤務先」と「保険者」が同じとは限りません。勤務先が書類を取り次ぐ場合でも、実際に解除処理を行うのは協会けんぽや健康保険組合です。任意継続中の方は以前の勤務先ではなく、現在加入している保険者の窓口へ提出します。
4.必要書類|解除申請書と本人情報を準備する
必要書類は保険者によって異なります。共通の中心になるのは解除申請書です。協会けんぽでは「マイナンバーカードの健康保険証利用登録の解除申請書兼資格確認書交付申請書」が公開されています。市区町村や健康保険組合では、それぞれの専用様式を使います。
- 利用登録解除申請書
- 被保険者の氏名、生年月日、住所、連絡先
- 健康保険の記号・番号、被保険者番号など資格を特定できる情報
- 本人確認書類(求められる場合)
- 委任状や代理人の本人確認書類(代理申請の場合)
マイナンバーカード本体や個人番号の記載が必須か、本人申請でも本人確認書類を添付するかは保険者ごとに違います。公式サイトの案内を確認し、不明な項目は空欄のまま送らず申請先へ問い合わせてください。
申請書には、解除後は資格確認書で受診すること、処理完了まで時間がかかること、再び使う場合は利用登録が必要になることなどの確認欄が設けられている場合があります。注意事項を読んだうえで署名し、郵送する場合は記入済み申請書の写しを手元に残しておきましょう。
5.解除申請から完了までの手順
資格情報のお知らせやマイナポータルで、申請時点の保険者名を確認します。
公式サイトからダウンロードするか、窓口・勤務先から受け取ります。
窓口、郵送、勤務先経由など、保険者が指定する方法で提出します。控えや発送記録は完了まで保管しましょう。
通院予定がある場合は、いつ届くか、申請中は何を提示するかを保険者へ確認します。
処理期間が経過したら「健康保険証」の登録状況を確認します。
申請書を送った時点で即日解除されるわけではありません。提出先の不備、代理申請書類の不足、加入先変更の途中などがあると確認に時間がかかるため、記入例と提出先を最後にもう一度見直してください。
6.解除までの期間|申請中はマイナ保険証を使える
解除完了までの期間は保険者や申請時期によって異なります。協会けんぽは、申請書の提出から解除まで2か月以上かかる場合があると案内しています。急いで提出しても、その場で登録状態が変わる手続きではありません。
「申請書を投函した日」「保険者が受理した日」「資格確認書の発送予定日」「マイナポータルで確認する日」をメモしておくと、問い合わせが必要になったときに状況を説明しやすくなります。処理期間の目安を過ぎても表示が変わらない場合は、申請書の再提出をせず、まず提出先へ受理状況を確認してください。
申請中に転職・退職・扶養変更で保険者が変わった場合は、旧保険者と新保険者の両方へ手続き状況を伝えると安全です。加入先変更時の考え方は、会社が変わったときのマイナ保険証手続きでも解説しています。
7.解除後の受診|資格確認書を医療機関へ提示する
利用登録の解除後は、保険者から交付された資格確認書を医療機関・薬局の窓口へ提示します。厚生労働省は当分の間、マイナ保険証を保有していない方や解除申請者・解除済みの方に、資格確認書を無償かつ申請によらず交付すると案内しています。
| 書類 | 役割 | 単体での受診 |
|---|---|---|
| 資格確認書 | 健康保険の資格を窓口で確認するための書類 | 提示して受診できる |
| 資格情報のお知らせ | 記号・番号など自分の資格情報を確認する書類 | 原則として、これだけでは受診できない |
資格確認書には有効期限があります。引き続きマイナ保険証を持たない方には更新・発行され、原則として再申請は不要と案内されていますが、発送時期や有効期限は加入先の通知で確認してください。届く時期の目安は、資格確認書はいつ届くのかで詳しく説明しています。
資格確認書が届いたら、氏名、保険者名、記号・番号、有効期限、自己負担割合などを確認します。記載内容が現在の加入状況と違うときは、自分で修正せず交付元の保険者へ連絡してください。引っ越しや扶養変更の直後は特に確認が必要です。
8.解除完了の確認と再登録の方法
解除申請後は、マイナポータルへログインし、「健康保険証」から利用登録の状態を確認します。協会けんぽも、解除されたかどうかはマイナポータルの登録状況で確認できると案内しています。
解除後にもう一度使いたくなったら再登録できる
利用登録を解除しても、将来ずっと再登録できないわけではありません。再び使いたくなった場合は、次のいずれかで健康保険証利用登録ができます。
- 医療機関・薬局の顔認証付きカードリーダー
- マイナポータル
- セブン銀行ATM
再登録の操作や保険情報の反映を確認したい方は、マイナ保険証の紐付け・再登録方法も参考にしてください。
9.よくある質問とまとめ
- マイナポータルだけで利用登録を解除できますか?
- 原則としてできません。現在加入している医療保険者へ解除申請を行います。マイナポータルは解除後の登録状況確認に使います。
- 解除に手数料はかかりますか?
- 解除手続きや資格確認書の交付は原則無料です。郵送で提出する場合の切手代などは自己負担になることがあります。
- マイナンバーカードは返却しますか?
- 返却しません。解除されるのは健康保険証としての利用登録で、マイナンバーカードは本人確認書類などとして引き続き使えます。
- 家族分をまとめて解除できますか?
- 解除対象者を一人ずつ特定して申請するのが基本です。家族分の用紙や代理申請書類の扱いは保険者によって異なるため、提出前に確認してください。
- 医療情報を見せたくないだけでも解除が必要ですか?
- 必ずしも必要ではありません。医療機関の受付で診療・薬剤情報の提供に同意しない選択ができます。
- 資格確認書が届く前に受診するときは?
- 解除完了前で登録状態が続いていればマイナ保険証を使えます。カードを使えない事情がある場合や解除済みの場合は、受診前に保険者と医療機関へ資格確認の方法を相談してください。
まとめ|申請先と資格確認書の交付時期を先に確認する
マイナ保険証をやめたい場合は、加入中の医療保険者へ解除申請書を提出します。マイナポータルだけでは解除できず、完了まで2か月以上かかる場合があります。申請前に「提出先」「必要書類」「資格確認書の交付時期」の3点を確認しておくと、受診時の空白を防ぎやすくなります。
※本記事は2026年8月26日時点の厚生労働省、デジタル庁、全国健康保険協会の公開情報をもとに作成しています。申請様式・提出方法・交付時期は保険者ごとに異なるため、最終的には加入先の最新案内をご確認ください。

