マイナンバーカードが磁気不良になったら?原因・対処法と再発行を解説

マイナンバーカードが磁気不良になったら?原因・対処法と再発行を解説

マイナンバーカードをスマートフォンや病院のカードリーダーにかざしても反応しないと、「磁気不良になったのでは?」と不安になりますよね。

結論からいうと、1台の端末で読み取れないだけでは、マイナンバーカードの磁気不良とは断定できません。スマートフォンケースや金属製品の干渉、カードを当てる位置、端末側の不具合、電子証明書の有効期限切れなどでも読み取りエラーは発生します。

一方、マイナンバーカードには裏面の磁気ストライプに加えて、ICチップとアンテナも内蔵されています。強い磁気によって磁気情報が消えることがあり、ICチップやアンテナが物理的に故障した場合は、自分で直すことはできません。

先に結論

  • まず、スマホケースと周囲の磁石・金属を外し、正しい位置で動かさずに読み取る
  • 端末を再起動し、可能なら別の対応スマートフォンやカードリーダーでも試す
  • 複数の端末やサービスで読めない場合は、カードを持って住民登録のある市区町村へ相談する
  • ICチップなどの故障と確認された場合は、原則としてカードの再発行が必要
  • 病院では、カードとマイナポータルの資格情報画面などを提示すれば、通常の自己負担割合で受診できる

磁石を当て直したり、カードを曲げたりして直そうとしないでください。磁気ストライプや内部部品をさらに傷めるおそれがあります。

この記事でわかること

  • 磁気不良・ICチップ故障・電子証明書切れの違い
  • マイナンバーカードが読み取れないときに試す対処法
  • 再発行が必要になるケースと費用・日数の目安
  • マイナ保険証を病院で読み取れない場合の受診方法
  • 磁気不良や破損を防ぐ正しい保管方法
目次

磁気不良かどうかを切り分ける

マイナンバーカードの磁気不良か端末側の問題かを切り分けるイメージ

「読み取れない」という症状だけでは、磁気ストライプ、ICチップ、電子証明書、読み取り端末のどこに原因があるのか判断できません。まずは、エラーが起きる場所と端末を切り分けましょう。

起きている症状 考えられる主な原因 最初の対応
特定のスマホだけで読めない 位置ずれ、ケース・金属の干渉、NFC設定、端末側の不具合 ケースを外し、位置を変えて再試行する
病院など特定の場所だけで読めない 施設側のカードリーダー・通信障害 別の方法で資格確認をしてもらう
複数の対応端末でまったく反応しない ICチップ・アンテナ・カード本体の故障 市区町村窓口でカードの状態を確認してもらう
有効期限や電子証明書のエラーが出る カードまたは電子証明書の期限切れ 期限を確認し、市区町村で更新する
暗証番号がロックされたと表示される 暗証番号の連続入力ミス 暗証番号を初期化・再設定する

スマートフォンで正常に読み取れる場合は、少なくともその時点ではICチップとの通信ができています。ただし、スマートフォンが読み取るのはICチップ側なので、裏面の磁気ストライプまで正常だと確認できるわけではありません。

反対に、1台のスマートフォンで失敗しただけで、カードの磁気不良やIC故障と決めつけることもできません。マイナポータル公式FAQでも、カードを当てる位置やケースの影響によって読み取れない場合があると案内されています。

磁気不良とICチップ故障の違い

マイナンバーカードの磁気ストライプとICチップ故障の違いを示すイメージ

マイナンバーカードは単なる磁気カードではありません。裏面には磁気ストライプがあり、カード内部にはICチップとアンテナなどの電子部品が入っています。

マイナンバーカード総合サイトは、テレビ、スピーカー、冷蔵庫、携帯電話、マグネット付きの財布・スマートフォンケース、磁気ネックレスなど、強い磁気を発するものに近づけると、裏面の磁気情報が消失する場合があると注意喚起しています。

状態 主な原因 自分で復旧できるか
磁気ストライプ不良 強い磁気の影響など 不可。市区町村で状態確認が必要
ICチップ・アンテナ故障 折り曲げ、強い圧力、高温、物理的な破損など 不可。故障ならカード再発行
電子証明書の期限切れ 発行から5回目の誕生日を迎えた カード本体を作り直さず、窓口で更新できる場合がある
読み取り環境の問題 位置ずれ、金属、ケース、端末・アプリの不具合 環境を変えると改善する可能性がある

重要:強い磁気に近づけた事実があっても、それだけでICチップまで壊れたとは限りません。逆に、磁石に近づけていなくても、カードの曲がりや高温などでICチップ・アンテナが故障する場合があります。

カード本体は通常、発行から10回目の誕生日まで、電子証明書は発行から5回目の誕生日までです。期限に関するエラーが出ている場合は、磁気不良ではなく更新手続きの問題かもしれません。詳しくは「マイナンバーカードと電子証明書の有効期限・更新方法」も確認してください。

読み取れないときに試すこと

マイナンバーカードをスマートフォンで読み取れないときに試す方法

カードの故障を疑う前に、次の順番で確認してください。読み取り中は、カードやスマートフォンを動かさず、完了表示が出るまで同じ位置を保つことが大切です。

1.スマートフォンケースを外す

マグネット付きケース、リング、金属プレート、ほかのカードを外します。カードと端末の間に金属があると、NFC通信を妨げる場合があります。

2.正しい読み取り位置に当てる

iPhoneは端末上部、Androidは背面のNFCマーク付近にカード中央を押し当てます。機種によって位置が異なるため、少しずつ位置を変えて確認してください。

3.充電をやめ、端末を再起動する

機種によっては充電中にNFCが動作しない場合があります。充電を外し、端末を再起動してからもう一度試します。

4.アプリと端末の設定を確認する

マイナポータルアプリやOSを更新し、AndroidではNFC機能が有効になっているか確認します。アプリを終了して開き直す方法も試してください。

5.カードの表面を乾いた柔らかい布で確認する

水分や汚れがある場合は乾いた柔らかい布でやさしく拭きます。アルコールや除光液などの薬品は使用しないでください。

6.別の対応端末やサービスでも試す

可能なら別の対応スマートフォン、ICカードリーダー、利用できる窓口などで確認します。複数の場所で読めなければ、カード側の故障の可能性が高まります。

位置や環境を変えても複数の対応端末で読み取れない場合は、それ以上無理に試さず、住民登録のある市区町村窓口へ相談しましょう。公的個人認証サービスポータルも、何度調整しても失敗する場合はICチップ故障の可能性があるため、市区町村へ確認するよう案内しています。

再発行の手続きと費用

マイナンバーカードの磁気不良による再発行手続きと費用のイメージ

市区町村窓口でカードの故障が確認され、ICチップなどが読み取れない場合は、カードの再発行が必要です。故障したカードは捨てず、そのまま窓口へ持参してください。

  1. 住民登録のある市区町村へ連絡する
    予約の要否、受付窓口、必要な本人確認書類を確認します。
  2. 故障したマイナンバーカードを持参する
    窓口で読み取り状況や外観の破損を確認してもらいます。
  3. 再交付申請を行う
    本人確認書類、窓口で交付される申請書などを提出します。顔写真の準備方法は自治体の案内に従ってください。
  4. 新しいカードを受け取る
    通常申請の日数は自治体や混雑状況によって異なります。対象となる場合は特急発行も利用できます。

磁気不良なら必ず無料とは限らない

本人の責任によらない自然故障や、窓口で磁気不良と確認されたケースは、原則無料としている自治体があります。ただし、折り曲げ、強い圧力、著しい破損など、本人の故意・過失によるものと判断された場合は有料になることがあります。

再発行の扱い 電子証明書あり 電子証明書なし 日数の目安
本人の責任によらない故障 原則無料となる場合がある 自治体により異なる
通常の有料再発行 1,000円 800円 自治体・申請状況により異なる
特急発行による有料再発行 2,000円 1,800円 申請から原則1週間

特急発行は、破損などによる再交付や、本人の意思によらずカードが使えなくなった人などが対象です。原則として事由が発生してから30日以内に市区町村窓口で申請し、対象になれば原則1週間で自宅に届きます。無料・有料の判断と必要書類は自治体によって異なるため、窓口で必ず確認してください。

病院で読み取れないときの対処

病院でマイナ保険証を読み取れないときに資格情報を提示するイメージ

病院や薬局でマイナ保険証を読み取れなくても、すぐに10割負担になるわけではありません。厚生労働省は、ICチップの破損、カードリーダーの故障、通信障害などで資格確認ができない場合の代替方法を用意しています。

受付で提示できるもの

  • マイナンバーカード+マイナポータルの資格情報画面
  • マイナンバーカード+マイナポータルから保存した資格情報PDF
  • マイナンバーカード+「資格情報のお知らせ」

資格情報のPDFや「資格情報のお知らせ」だけではなく、読み取れない状態でもマイナンバーカードを一緒に提示するのが基本です。どれも持っていない場合、再診で医療機関側が過去の資格情報を把握していれば口頭確認、初診なら「被保険者資格申立書」への記入によって資格確認を行えます。

これらの方法で確認できれば、3割など通常の自己負担割合で保険診療を受けられます。2025年12月1日で従来の健康保険証はすべて有効期限を迎え、有効期限切れ保険証を使える暫定対応も2026年7月31日で終了しているため、古い保険証ではなく上記の代替方法を利用してください。

カードを再発行中で受診予定がある場合は、加入している健康保険者へ申請することで「資格確認書」の交付対象になります。勤務先の健康保険組合、協会けんぽ、市区町村国保などへ早めに相談しましょう。

磁気不良を防ぐ保管方法

マイナンバーカードの磁気不良や破損を防ぐ保管方法のイメージ

再発行後のカードも、磁気、熱、曲げ、水分から守って保管しましょう。特にマグネットを使った財布やスマートフォンケースへカードを入れたままにしないことが大切です。

  • 強い磁気から離す:スピーカー、強力な磁石、マグネット付きバッグ・財布・スマホケースなどと重ねて保管しない
  • 高温を避ける:夏の車内、暖房器具の近く、直射日光が当たる場所に放置しない
  • 曲げや圧力を防ぐ:財布の折れ曲がる部分やズボンの後ろポケットに入れない
  • 薬品や水分を避ける:アルコール、除光液、ハンドクリームなどを付けない。濡れた状態で使用しない
  • カードケースを選ぶ:磁石を使っていない、曲がりにくい硬質ケースを選ぶ
  • 塩化ビニールへ直接触れさせない:長期間の保管ではカード素材への影響にも注意する

読み取りのためにスマートフォンへ一時的にかざすことと、マグネット付きケースなどに密着させたまま保管することは別です。使用後はカードを端末から離し、安全なケースに戻しましょう。

マイナンバーカードの磁気不良に関するよくある質問

Q.磁気不良は自宅で直せますか?

直せません。磁石を当てる、カードをこする、曲げるといった行為は状態を悪化させるおそれがあります。市区町村窓口で確認してもらいましょう。

Q.スマホで読めればカードは正常ですか?

少なくとも、そのスマートフォンとICチップの通信はできています。ただし、磁気ストライプやほかの端末での動作まで保証するものではありません。

Q.磁気不良で再発行するとマイナ保険証の登録もやり直しますか?

更新前に健康保険証の利用登録が完了していれば、原則として改めて利用申込をする必要はありません。ただし、カードや電子証明書の手続き後は反映に時間がかかる場合があるため、マイナポータルで利用登録状況を確認してください。

Q.カードが読めない間も本人確認書類として使えますか?

券面が有効で、提出先が認める場合は写真付き本人確認書類として使えることがあります。ただし、ICチップでの電子本人確認が必要な手続きには利用できません。受け付ける書類は提出先へ確認してください。

まとめ

  • 読み取れないだけでは磁気不良と断定できない
  • ケース・金属・位置・端末設定を確認し、別の対応端末でも試す
  • 複数の場所で読めなければ、カードを持って市区町村へ相談する
  • ICチップなどの故障は自分で修復できず、カード再発行が必要
  • 病院では代替の資格確認方法があり、原則としてすぐ10割負担にはならない
  • 強い磁気、高温、曲げ、薬品、水分を避けて保管する

まずはスマートフォンケースや金属製品を外し、正しい位置で読み取りを試してください。それでも複数の対応端末で読み取れない場合は、故障したカードを捨てずに住民登録のある市区町村へ持参しましょう。

参考にした公的情報(2026年8月21日確認)

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