e-Taxはマイナンバーカードなしでできる?新規ID停止後の確定申告方法

e-Taxはマイナンバーカードなしでできる?新規ID停止後の確定申告方法

e-Taxを利用したいものの、「マイナンバーカードを持っていない」「カードの申請が確定申告に間に合わない」と困っていませんか。結論からいうと、マイナンバーカードがなくても確定申告はできます。ただし、2025年10月1日からID・パスワードの新規発行が停止されたため、今からカードなしで本人がe-Tax送信する方法は原則として選べません。この記事では、2026年8月22日時点の国税庁情報をもとに、書面提出・取得済みID・パスワード方式・税理士による代理送信の違いと手順をわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • マイナンバーカードなしで確定申告する方法
  • ID・パスワード方式を今も利用できる人
  • 書面提出に必要な番号確認書類と身元確認書類
  • 「マイナンバーカード」と「12桁のマイナンバー」の違い
  • カードを取得してe-Taxを使う場合の準備と注意点
目次

結論|マイナンバーカードなしでも確定申告はできる

カードなしでも確定申告できることを説明する画像
先に結論

マイナンバーカードがなくても、確定申告書を作成して郵送または税務署へ持参すれば申告できます。すでにID・パスワード方式の届出を済ませている人は、当面はカードなしでe-Tax送信も可能です。税理士へ依頼し、代理送信してもらう方法もあります。

ただし、次の2つは混同しないようにしてください。

  • マイナンバーカード:顔写真とICチップが付いたプラスチック製のカード
  • マイナンバー:住民票を持つ人に付番される12桁の個人番号

カードを作っていない人にもマイナンバーはあります。確定申告書には原則として12桁のマイナンバーを記載するため、「カードがないから番号を書かなくてよい」という意味ではありません。

重要|古い解説に注意

「税務署へ行けば、今からID・パスワード方式を申し込める」という情報は現在の制度と異なります。国税庁は2025年10月1日からID・パスワードの新規発行を停止しています。未取得の人は、書面提出・マイナンバーカード方式・税理士による代理送信などから選びます。

マイナンバーカードなしで申告する3つの方法を比較

マイナンバーカードなしで確定申告する3つの方法を比較する画像
方法利用できる人オンライン送信主な注意点
書面を郵送・持参誰でも利用可能不可番号確認書類と身元確認書類の写しなどが必要
ID・パスワード方式2025年9月30日までに届出済みの人可能新規発行は停止。令和9年分確定申告から利用終了予定
税理士の代理送信税理士へ申告を依頼する人可能税理士報酬がかかる。納税者の利用者識別番号などが必要

自分で申告する人がマイナンバーカードも取得済みのID・パスワードも持っていない場合、最も現実的なのは確定申告書等作成コーナーで申告書を作成し、印刷して郵送または持参する方法です。作成コーナーは計算を自動で行うため、最初から手書きする必要はありません。

事業所得や不動産所得があり申告内容が複雑な人、申告期限が迫っている人は、税理士への依頼も選択肢になります。税理士による代理送信では、納税者本人のマイナンバーカード方式やID・パスワード方式ではなく、税理士の電子署名を使って送信します。

書面で確定申告する手順

書面で確定申告する手順を示す画像

マイナンバーカードなしで自分で申告する場合は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で入力し、書面提出を選ぶとスムーズです。

  1. 必要な資料をそろえる
    源泉徴収票、医療費や寄附金の資料、保険料控除証明書、売上・経費の記録など、申告内容に応じた資料を準備します。
  2. 確定申告書等作成コーナーへアクセスする
    画面の案内に従って所得・控除・還付先口座などを入力し、提出方法では「書面」を選びます。
  3. 申告書と添付台紙を印刷する
    印刷後、入力漏れや印字切れがないかを確認します。本人確認書類の写しを添付する場合は、国税庁の添付台紙を使用します。
  4. 番号確認書類と身元確認書類を準備する
    郵送では原本を送らず、必要な書類の写しを添付します。窓口提出では提示で確認できる場合があります。
  5. 所轄税務署へ郵送または持参する
    郵送先は納税地を管轄する税務署です。提出期限直前を避け、受付日として扱われる条件も国税庁の案内で確認しましょう。

カードがない場合の本人確認書類

確認の種類使用できる主な書類注意点
番号確認マイナンバー記載の住民票の写し、住民票記載事項証明書、条件を満たす通知カード通知カードは氏名・住所などが現在の住民票と一致する場合に限る
身元確認運転免許証、パスポートなどの顔写真付き身分証明書有効期限内の書類を用意する
個人番号通知書は添付書類にできない

個人番号通知書には12桁の番号が記載されていますが、「マイナンバーを証明する書類」や身分証明書としては利用できません。通知カードと個人番号通知書は別の書類です。番号確認書類がない場合は、市区町村でマイナンバー記載の住民票の写しまたは住民票記載事項証明書を取得してください。

ID・パスワード方式を利用できる条件と手順

ID・パスワード方式を利用できる条件を説明する画像

ID・パスワード方式は、「確定申告書等作成コーナー」で作成した申告データを、電子証明書による電子署名なしで送信できる方式です。ただし、現在利用できるのは、原則として2025年9月30日までに税務署で本人確認を受け、ID・パスワード方式の届出を済ませた人です。

利用できるかの確認ポイント
  • 「ID・パスワード方式の届出完了通知」を持っている
  • 通知に記載された利用者識別番号と暗証番号がわかる
  • 過去にID・パスワード方式で申告したことがある

単に16桁の利用者識別番号を持っているだけでは、ID・パスワード方式の届出済みとは限りません。届出完了通知の書面や、過去の受信通知に届出データがあるかを確認してください。

取得済みの人が送信する流れ

  1. 国税庁の確定申告書等作成コーナーを開く
  2. 提出方法で「e-Tax(ID・パスワード方式)」を選ぶ
  3. 利用者識別番号と暗証番号を入力する
  4. 申告書を作成し、内容を確認して送信する
  5. 送信後の受信通知を確認し、申告データを保存する

国税庁は、ID・パスワード方式を令和9年分確定申告から利用できなくする予定と案内しています。新規発行はすでに停止しているため、今後もe-Taxを継続するなら、早めにマイナンバーカード方式へ切り替えるのが現実的です。

マイナンバーカードを使うe-Taxの準備と注意点

マイナンバーカードを使うe-Taxに必要な準備を示す画像

今後も自分でe-Taxを利用するなら、マイナンバーカード方式が基本です。スマホで申告する場合は、マイナンバーカード読取対応スマートフォン、マイナポータルアプリ、2種類の暗証番号を準備します。

必要なもの用途・確認事項
マイナンバーカード電子証明書が有効期限内か確認する
対応スマートフォンマイナポータルアプリの対応機種か公式一覧で確認する
数字4桁利用者証明用電子証明書。e-Taxへのログインなどで使う
英数字6~16文字署名用電子証明書。申告データへの電子署名に使う

4桁の暗証番号は3回連続、署名用の暗証番号は5回連続で間違えるとロックされます。申告直前に慌てないよう、暗証番号と電子証明書の有効期限を早めに確認してください。

スマートフォンのマイナンバーカードを設定済みなら、対応するe-Tax手続では実物カードを毎回読み取らず、生体認証などを利用できます。ただし、Androidのスマホ用電子証明書には氏名・住所・生年月日・性別・マイナンバーの基本4情報等が搭載されていません。e-Taxへ初めて基本4情報等を提供する手続などでは、実物カードの読み取りが必要になる場合があります。

よくある質問|カードなしの確定申告で迷いやすい点

マイナンバーカードなしの確定申告に関するよくある疑問を示す画像

マイナンバーカードなしでスマホからe-Taxできますか?

すでにID・パスワード方式の届出を済ませている人は可能です。未取得の人は新規発行が停止されているため、本人がマイナンバーカードなしで新たにスマホから所得税の申告データを送信する方法は原則として選べません。

カードの申請が申告期限に間に合わない場合はどうしますか?

カードの交付を待たず、確定申告書等作成コーナーで申告書を作成し、印刷して郵送または持参します。カードの交付待ちを理由に申告期限を過ぎないようにしてください。

マイナンバーがわからない場合は空欄で提出できますか?

確定申告書には原則としてマイナンバーの記載が必要です。通知カードなどで確認できない場合は、市区町村でマイナンバー記載の住民票の写し、または住民票記載事項証明書を取得しましょう。

ID・パスワードを忘れたら新しく発行してもらえますか?

ID・パスワード方式の新規発行は停止しています。届出済みの人の暗証番号再設定については、国税庁の案内を確認してください。届出済みと確認できない場合は、マイナンバーカード方式または書面提出へ変更します。

マイナンバーカードなしでも税理士ならe-Tax送信できますか?

税理士による代理送信は可能です。納税者の利用者識別番号を入力し、税理士の電子署名を付けて送信します。具体的な必要書類や費用は、依頼する税理士へ確認してください。

まとめ|カードなしで新規申告するなら書面提出が基本

マイナンバーカードなしでも確定申告そのものはできます。ただし、2025年10月1日からID・パスワードの新規発行が停止されたため、カードも取得済みID・パスワードもない人が自分で申告する場合は、作成コーナーで申告書を作り、書面で郵送または持参する方法が基本です。

  • マイナンバーカードがなくても確定申告は可能
  • 取得済みのID・パスワード方式は当面利用可能
  • ID・パスワード方式は令和9年分確定申告から終了予定
  • 書面提出では12桁の番号記載と本人確認が必要
  • 個人番号通知書は番号確認書類として使えない
  • 今後e-Taxを継続するならマイナンバーカード方式を準備する

参考にした公的情報

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